3月2日(月)覚悟

 日本経済新聞春秋に、24歳で死んだ樋口一葉の未完の小説「裏紫」を引用し『女文字を装った手紙が届いた。読んで帯の間に隠すと、お人よしの夫が気づいて声をかけてくる。「姉から、来てほしいと言ってきて」と偽って家を出た若妻、一度は心とがめて引き返しかけるのだが、「もう悪人でも構わない」と決めてしまえばあとは急ぎ足で……。』女性の覚悟について記載していた。
 午後から渡波公民館で「平成26年度キャンナス東北活動報告会」が一般社団法人キャンナス東北の主催で開催され出席した。はじめに緒方さん・菅原代表理事が挨拶、各担当から活動報告が東日本大震災から4年を迎え、避難所から現在に至るまでの活動を震災直後の動画、キャンナス東北の紹介、看護職による健康支援事業、リハビリ支援事業、地域づくりコーディネート事業、自主事業の報告があった。講演は「石巻市が目指す包括ケアとは」の題で石巻市立病院開成仮設診療所所長・石巻市包括ケアセンター所長の長 純一先生が「キャンナスの報告を聞いていて、行政の立場として行政の及ばないところをカバーしてくれていた」と話、プロフィールから長野県佐久市の活動から健康への権利 医療以前の地域の意識 地域包括ケアシステムの構築(高齢者)2025年まで➡中学校圏(1万件)Aging in Place 現在 石巻市の仮設住宅おおよそ1万戸 23,000人が暮らし、介護事業所の分布状況図で要介護4・5は、震災の影響でだいぶ減っている一方で要支援1・2と要介護1・2が震災後急増している(6人に1人の割合)。これは、1)被災者の方、急速に健康状態が悪化、2)地域の支える方が弱くなっているという2つの影響、軽症は地域で支えあって下さいという国方針。よって、ここ3年あと厳しい未来のため私が来た。と現状分析から、診療所のメンタルケアと保健活動 多くの方々がうつ、PTSD 精神科 2割を超える。孤立と健康  人間関係が豊かな人、人のお世話できる人以外は寿命が短い。と説明、石巻市の「地域包括ケア」の取り組みの経過に移り、縦割りではできない 市長に進言➡国に選ばれモデル、地方創生 地域包括ケアシステム5つの構築要素 自助・互助・共助・公助 石巻市では取り組むという外向けに発信しているが・・・本腰を入れ応援団がいなくなった時、市で関わった人が少ない。結びに「地方創生」とこれからの地方の在り方、地方創生は介護・福祉・医療  自分たちの足元にある。
 終了後は、パネルディスカッション「渡波・牡鹿地域の目指すべき地域の在り方~私達に今出来るアクションとは~」野津さんの進行で長純一先生、石森雅彦さん、高橋泰さん、津田幸子さん、池田敦子がそれぞれの立場で活動と課題をまとめた。菅原代表・池田さんが閉会のあいさつで午後6時15分終了した。その後、やすらぎ会館で須藤家通夜へ弔問、市の対応の件で懇談。
 包括ケアも行政はもちろん市民含もしっかりと覚悟して活動する必要を感じた。

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