3月16日(月)杞憂

 日本経済新聞春秋に『取り越し苦労の「杞憂」』の話が載っていた。天が落ちてくれば、身の置き所さえなくなり不安で、いてもたってもいられない中国の寓話だが、指摘されているように最近の天変地異や災害の多さは凄い。自然災害のほかにビル看板や外壁が突然落ちる事故が相次いでいて人災と言っても過言ではないこともある。災害が多い時は、政治が悪い時だと中国の古典にある。第3回国連防災世界会議で、災害のリスクをどのように減らしていくのか各国の専門家などによる議論が行われ、日本の専門家は東日本大震災の教訓を踏まえ、最大クラスの津波に対してもハードとソフトの対策を組み合わせて備えを進めていることを説明したとNHKで報道されていた。
 初日の防災世界会議の大川小学校の件もそうだ。自然災害に加え人的なものを含めそれ以外に起因することが多い。風化と焦点をボケさせる曖昧ない解決ではなく失われた尊い命が犠牲をしっかり見据え二度と起こさないようにすることが大切だ。杞憂に終わることは恥ではない。念には念をだ。明日の「いのちを守る森の防潮堤」推進東北協議会主催のシンポジウムの準備、杞憂にするための植樹で減災対策を発信していきたい。

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