12月20日(日)常在戦場
ちょうど111年前の明治37年12月20日に三越が誕生した。その逸話は、『これまでのやり方は根本的に変えなければダメだ。自分が経営を引き受ければ、面目を一新して近代的な経営にしてみせる――。三井呉服店(後の三越)の幹部だった日比翁助がこのように語ったのは、明治30年代半ばだったらしい(山口昌男「『敗者』の精神史」)。その頃、政府との深いつながりをバックに急速に事業を拡大していた三井財閥のなかで、呉服店は半ば「お荷物」となっていた。そのため三井から切り離して分離独立させる考えが浮上していたという。自分が引き受ければ、と日比が口にしたのは、そんな事情があったからだ。・・・』と日本経済新聞春秋だ。
リーダーたる対応能力か、ご指南役から「常在戦場」の言葉をいただいた。これは、長岡藩の藩風・藩訓で、読んで字の如く、「常に戦場にあるの心を持って生き、ことに処す」という意味だ。長岡藩軍事総督の河井継之助や連合艦隊司令長官の山本五十六など用いている。特に、山本五十六の「常在戦場」の書が好きだ。夜久しぶりに筆をとった。