2月4日(木)立春
『天深く春立つものの芽を見たり(加藤楸邨)――ゆっくりと、春の気配が動いている。風はまだ冷たいが、日の光はかすかに暖かみを帯び始めた。暦では、立春である。節分の昨夜は、豆をまいて、冬将軍に別れを告げ、鬼たちを追い払った家も多かったのではないか。節分の行事は、鬼やらい、鬼打ちともいう。平安時代に疫病の流行を防ごうと始まった儀式が起源との説がある。いにしえ人は手に負えない、やっかいな感染症の原因を鬼神や魔物のしわざに違いないと考えたのだろう。災厄をもたらす邪悪な力を持った怪物を恐れ、人々は季節の変わり目に、豆つぶてを投げ続けてきた。』日本経済新聞春秋だが、節分を終えて今日は立春だ。
先の鬼払いだが、ラジオから「福は内。鬼も内」と行ったている家庭を紹介していた。そうか、共存共栄。鬼を既に悪役としている概念が悪いのかもしれない。今日は北海道、小樽で雪がちらついたものの暖かくプラスの気温、立春を迎え人々の心に温かな春が訪れますように。