2月25日(木)菅原道真
国公立大学の2次試験の前期日程が本日から全国一斉に始まった。どうしても苦しい時の神頼みと言えば学問の神といえば、菅原道真公だ。本日の日本経済新聞春秋に、『香りが春を告げる。「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花」。千年以上前の呼びかけに、いまも応えているのか。寒風の中で、次々に届く開花の知らせは香気を運んでくるようだ。作者、菅原道真公の忌日である今日、太宰府をはじめ各地の天満宮では大祭などが開かれる。』と。詩人で政治家だった道真公は右大臣に出世したが、陰謀により九州に流される。「流れゆく我は水屑(みくず)となりはてぬ君柵(しがらみ)となりてとどめよ」(我が君は柵となり私をとどめてください)。宇多天皇に切々と無実を訴えたという。
しかし、政略による左遷など波乱万丈だった。冒頭の句の意味、「春風が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ。主人である私がいないからといって、春を忘れてはならないぞ。」である。大宰府では、衣食もままならぬ厳しい生活を強いられながらも、皇室のご安泰と国家の平安、またご自身の潔白をひたすら天にお祈りされ、誠を尽くした。寒風に思う事、大きい。