3月10日(木)ピラミッド
日本経済新聞春秋に「古代エジプトのピラミッドは何のために造られたか?」を課題に「王墓説」が知られているが、それだけでは解き明かせないと。そして、『いま東日本大震災の被災地を歩くと、いたるところで「ピラミッド」に出合う。津波に流された土地を再生しようと高くかさ上げした、壮大な台形の土盛りである。何も知らない人が見たら、この上端部のないピラミッド群に大いに謎を感じるかもしれない。そこに、やがて街や工場ができるというからSF映画のようだ。もう二度と、津波の悲劇を寄せつけないふるさとを――。震災後の願いが実現しつつあるのは確かだろう。ゼロからの市街地づくりには夢が膨らむ。しかし5年の歳月は人や産業をあちこちに散らせ、街ができても戻れない、戻らないという現実もある。膨大な事業費に見合うだけの復興が果たせるかどうか、道は険しい。』と。結びに、このピラミッドをどう活かせるかと。
さて、午前中はNPO法人や一般社団法人との打ち合わせ会で創造的復興についてイベントを中心にサンファンビレッジで行った。市民が健康で笑顔を取り戻せるようにだ。午後からは明日、3.11の花やお供え物など準備、地元、小積浜の防潮堤も作業が開始され単なるピラミッドにならぬよう主人公である住民がどう利活用するかだ。