3月25日(金)同一賃金

 日本経済新聞社説は『「同一賃金」議論を正社員改革にも生かせ』だ。折しも、地元紙は、宮城県の小・中・高校など教員の異動が掲載してあり、石巻市役所も先の部長、次長人事異動発表に次いで人事異動内示を行った。社説は、仕事の内容が同じなら賃金も同じにするという「同一労働同一賃金」の具体化に向け、政府の有識者検討会で議論が始まった。正社員と同じ仕事をしているのに賃金の安いパートは多い。こうした正社員と非正規社員の待遇格差を是正するための指針をつくる、ことについてだ。確かに、非正規社員は雇用者全体の4割近くを占め、その平均年収は正社員の35%程度とされるので、処遇の改善は急務だ。市役所はじめ賃金制度の年功色は以前より薄まってきたが、長く勤めるほど賃金が増える仕組みは根強く残っている現状だ。仕事の中身や難易度で賃金を決める職務給をもっと取り入れるなど、正社員に生産性の向上を促す一層の取り組みが必要で職務を限定した「ジョブ型正社員」の導入も手立ての一つだろう、と提起してあった。結びに『有識者検討会は正規・非正規社員の格差是正のための論点を4月中に整理し、政府が5月にまとめる「ニッポン一億総活躍プラン」に反映させる。併せて、職務に応じた正社員の処遇制度を浸透させるための議論も深めてほしい。日本企業の正社員は柔軟に担当業務が変わり、専門性を身につけにくいとされる。職務に応じた処遇が広がれば、そうしたあり方も変わっていこう。外国人など外部の人材も採りやすくなり、企業の競争力向上を後押しできる。』まさに、市役所も事務系と専門職系が必要ではないのか。
 さて、地元、石巻市立荻浜保育所平成27年度お別れ式に出席した。2名の児童が修了し、4月から東浜小学校入学となる。来賓紹介時に、沿岸部の人口流失の件をお話しさせていただいた。夕べもそうだが、控室での雑談でパートの方が気が利いて正職員より働いているなどの声を聞くが、児童の可能性が拓ける環境づくりに寄与したい。

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