4月25日(月)ミニマリスト
『昭和のむかし、わが田舎町にも「暮しの手帖」を読んでいる家があった。ごちゃごちゃ家財を置かず部屋はこざっぱり、おかずも質素だが手抜きはない。そんな「手帖」流が子供心にもまぶしかったものだ。近所の店のハムカツなど並ぶ当方の夕ご飯とは大違いである。思えば高度成長期、日本人が物欲とスピードに憑(つ)かれていた時代にもあの雑誌は「もうひとつの生き方」を教え、ファンをつかんでいたに違いない。創業者の大橋鎭子(しずこ)さんは広告をいっさい載せない主義を貫き、3年前に他界した。昨今はやりの、無駄をそぎ落とした生活をめざす「ミニマリスト」にも通じる哲学だろう。NHKが連続テレビ小説で、大橋さんをモデルにした「とと姉ちゃん」を放送しているのもいまの時代と響き合っているかもしれない。・・・』と日本経済新聞春秋だ。
昨日の結婚式は、昭和時代の約120名の出席、長持ちで「宮城長持ち唄」で入場し全てが懐かしい風景を描き、ミニマリストを思い浮かべる。いらぬものを排除し必要最小限主義者として生きることを考えさせらる。自然と共生し本来持っている自然治癒力を元の状態にしていくことが大切なのかもしれない。市役所により大先輩たちとそんな話題で感ずるところが大きい。