8月13日(土)お盆

 連日のリオ五輪のメダル獲得や惜しくも4位などの大活躍に暑さも飛ぶ。ふと帰省する人達に代わって考える。石巻霊園や地元小積浜墓地でお会いする懐かしい方々と時空を隔て共有できる。日本経済新聞春秋に東京生まれの脚本家、倉本聰さんが北海道・富良野への移住を決めたのは40歳を過ぎたころだったことが書いてあった。富良野の病院を見て「ああ俺はこの病院で死ぬことになるンだな」。そう感じたと、回想録「獨白2011年3月」に書いてあると。
 さて、東日本大震災はじめ災害で多くの尊い命が奪われている。東京都杉並区生まれの倉本さんは、ふるさとらしいふるさとを持たなかったが、「ここで死を迎えてもいい」と思えたのが富良野だ。『墓地も購入し、地元の人々から生活の知恵を学び、創作の舞台にもした。人と地域との幸せな出会いだったといえる。どこで、どう生の終わりを迎えるか。いずれ誰しも避けては通れない問題だ。少子化や都市化で子、孫、地元の古い知り合いに囲まれ最終章の数年間を過ごすという例は減っている。近年の医療機関は最期が近づいた患者をなるべく地域や家庭に帰す。しかし今の地域や家庭に、みとりをになう余力がどれだけあるだろう。・・・』と。自ら選んだ終の場所だ。
 お盆で弟一家や従姉、親戚でBBQを囲んで一杯、考えるいいチャンスだ。

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