9月10日(土)惰性

 『もはや一国の指導者として、常識的な判断やかじ取りができなくなっているとしか思えない。』日本経済新聞春秋の書き出しだ。北朝鮮による5回目の核実験のことだ。今年に入り1月の「水爆」に続き2度目である。「核弾頭」の威力判定だったという声明は言語道断だ。万が一を考えると国際社会全体にとって、大きな脅威となる。
 さて、リーダーの言論や行動は大きく行政全体を左右する。報道によれば、東京都の小池知事は、緊急の記者会見を開き、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策とした盛り土が主要な建物が建つ部分では行われていなかったことを明らかにし、都が事実と異なる説明をしてきた経緯などについて早急に調べることにしているという。精力的に軌道を質し、明らかにしている。厳しい状況の中、覚悟の力にエールをおくりたい。
 夜、自民党の元衆議院議員で、官房長官や党の幹事長など、政府や党の要職を歴任した加藤紘一氏の訃報が流れた。「YKK」や「加藤の乱」を思い出した。一石を投じ、改革する勇気が大事だ。

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