10月26日(水)判決

 大川小学校裁判判決のため仙台地方裁判所へ妻と向かった。昨日の寒さとは違い、温かな穏やかな日だ。午後1時20分に傍聴券の抽選の受け付けが始まり、順序良く3列で担当者が整理番号が書かれたバンドを手首に巻いた。1時50分締め切り、抽選番号を発表した。48席に対して抽選に参加した人は271人だそうで、倍率は5.64倍。かろうじて傍聴席へ入れ午後3時、仙台地方裁判所の高宮健二裁判長は、聞き取りにくい声だったが「石巻市と宮城県に対し原告全員に合わせて14億2600万円余りの賠償を支払うよう命じ閉廷。
 午後3時15分ごろ、裁判所の玄関前に「勝訴が」子どもたちの声が届いた」と書かれた旗を掲げ、外で待ち受けた関係者に判決を報告した。午後4時からの記者会見で吉岡和弘弁護士さんから勝利したが、予見できる時間3時30府からと石巻市の広報車が津波が松林を越えてきていることを告げながら避難を呼びかけたのを、教員らが聞いていたと認められ、この時点で小学校に津波が到達する危険を予測できたとした。予見できたことではなく大津波警報が出ているにもかかわらずそういう判定は不満である。事後処理も認定しなかった、文言がないと。また、齋藤雅弘弁護士さんから県・市の責任を認めた。原告の皆さんは6年とてつもない思いをした。新しい一歩は見当たらず通説と判例を当てはめた。裁判所に勇気を持って欲しかった。事後対応がなかったと。原告団長で、今野浩行さんは、「皆さんは想像できるでしょうか。51分間もの長い時間、自分が死ぬかもしれないという恐怖の中、死んでいった未来ある子どもたちのことを」「学校は津波を予見して子どもの命を守らなければならないという判決が下されたことに一定の評価をしたい」と。原告が1人づつ思いを話し、質疑応答。判決は思い、真摯な対応を臨みたい。

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