2月6日(月)艱難汝を玉にす

 忙中閑あり、一日を振り返り届いた「致知」を読む。「艱難汝を玉にす」が特集だ。渋沢栄一が晩年好んで揮毫したという言葉『天意、夕日を重んじ 人間、晩晴を尊ぶ』は、一日懸命に働き、西の空を茜色に染めてまさに沈まんとする夕陽の美しさは格別で、この夕陽のように人間も年とともに佳境に入り晩年になるほど晴れ渡って人生を送るのが貴いということだ。困窮を基地にするためにも晩晴の人生を送るためにも、忘れてはならない大事な心得が「艱難汝を玉にす」だそうだ。人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長するということ、朝の辻立ちと御挨拶回りでの話題も艱難汝を玉にすだった。『逆境はつねにいつでも自分の敵ではない。ときには恩師となって人生に貴いものを教えてくれることがある。心の親となって自分の本質を守り育ててくれる。不幸、病気、逆境は大成する人格を育てる落ち葉である』(常岡一郎一日一言)。かくありたい。

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