8月3日(木)シンギュラリティ

 東京大学名誉教授 月尾嘉男さんが「シンギュラリティ」について話していた。いわゆる、人工知能がもたらす未来を考える際、キーワードは「シンギュラリティ」だ。昨年は「アルファGO」という人工知能を組み込んだ囲碁のソフトウェアが韓国の世界有数のトップ棋士を破り、今年は中国のこれも世界最強と言われる棋士を破り、世界を驚かせた。遡ってみると、チェスでコンピュータが人間の世界チャンピオンに勝ったのが20年前の1997年、オセロも同じ1997年、将棋は2012年に米長永世棋聖に勝ち、騙し合いをするポーカーでさえ、今年1月に人間の名手4人を同時に相手にして全て勝ってしまったという。AIについては、今朝の日本経済新聞春秋にも書いてあった。こちらは、医学の応用だ。このような人工知能の驚異的な進歩が人間の知能を追い抜くというシンギュラリティ理論が登場してきた。シンギュラリティは特異点と翻訳され、数学や物理学で使われる概念で、現在、話題になっているのは技術的特異点と言われ、人工知能が人間の能力を超える時点のことだそうだ。わずか30年後に人間が自分の発明したコンピュータに追い越されるというと、背筋が寒い。
 さて、午後6時半から石巻市立荻浜小学校の今後に関する説明会が、荻浜支所会議室で開催された。星職員の進行で、境教育長が被災14校の対応と26~29年度まで休校していましたがと挨拶。佐々木総務課長が説明。私からも幾つか質問したが、住民は公共である学校が無くなることは、不安だ。残念ながら平成30年3月31日をもって閉校となるが、シンギュラリティ理論を考える以前に東日本大震災も相まって閉校へ拍車を掛ける結果となった。実に残念。

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