8月4日(金)チャレンジ

 雄勝産のホタテの水揚げ、ASCが大きく影響すると社長と懇談で意気投合。そもそも、日常生活の中で消費しているさまざまなシーフードには、大きく分けて、海や川で獲られた「天然の」魚や貝と、人の手で育てられ、流通している「養殖の」魚や貝がある。この「養殖」は、人類が地球上で利用している食料の生産システムの中で、最も成長が著しく、世界の水産物のおよそ半分を占めるほどになっている。私も現役時代はつくり育てる漁業、安定した経営を指導していた。しかし、こうした養殖水産業には、海洋環境の悪化、餌となる天然魚の過剰利用、養殖魚の逃避による生態系の攪乱など、環境に悪影響を及ぼすケースが少なくない。また、劣悪な労働環境のもとで、こうした養殖業が行なわれているケースも指摘されており、社会的な問題になっている。これらに配慮した、手段の一つが、「ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)」の認証制度だ。環境に大きな負担をかけず、地域社会にも配慮した養殖業を「認証」し、「責任ある養殖水産物」であることが一目でわかるよう、エコラベルを貼付して、マーケットや消費者に届けるというものだ。同様に、土木建設にも国交省が着目している。働き方改革を含めて明日を求めて明るい未来をモデル地区として実践していきたいものだ。

コメントは受け付けていません