10月28日(土)原点

 日本経済新聞春秋に『東京23区内の土地を売れば、そのおカネで米国がまるごと買える。バブル期には事実とも冗談ともつかないこんな話さえ聞かれた。土地の値段は絶対に下がらない。家を買うならいましかない。企業からサラリーマンまで日本国中が土地神話を信じ、地価高騰を支えた。あの時代を思えば、なんとも不思議な気持ちにさせる数字だ。民間の有識者でつくる研究会の推計によれば、所有者が不明の土地が増え続け、2040年には720万ヘクタールに達するのだという。合わせると北海道本島の9割の面積に相当するから驚く。土地を求めるどころか、所有に背を向ける時代が来たということなのか。少子高齢化で相続する人がいなくなったり、登記をしないまま放っておかれたり。事情は様々あるのだろうが、街づくりや防災の妨げになることは想像にかたくない。なにより、古くからあった住宅地で所有者不明の土地がじわじわと広がっていくさまは、バブル期に地上げが街をむしばんでいった景色に似てやるせない。先日近所を歩いた際にも、住宅地の一角に古びた空き家を見つけた。かつては住んでいた人たちの笑い声が聞こえていたにちがいない。保育施設などとして活用できれば、この土地もまた輝きを取り戻すはずだ。所有者の同意がなければ私有地には指一本触れられないという土地神話の方も、考え直すべき時期にきている」と。昨日も議論となった点だ。
 さて、朝9時にイオンモール石巻で石巻日和ライオンズクラブ献血推進事業準備、終えてサンファン館で伊達政宗生誕450年記念事業サン・ファン・バウティスタ出帆記念イベントに出席。奥州・仙台おもてなし集団伊達武将隊の支倉常長さんと一緒となった。目の前に広がる太平洋を眺め、将来の夢を見た伊達政宗、前途洋々な社会へ と思いを馳せる。午後1時からは、石巻市荻浜地区「津波の教え石」除幕式へ出席した。荻浜地区では東日本大震災で尊い命27名が犠牲になった。石は、荻浜中学校生徒の総合的学習の時間を利用し生徒が社会参加をする中で悩み考案し除幕の運びとなった。序幕のロープを引きながらいろんな思いを抱いた。取材を受け移動し、石巻市荻浜地区「津波の教え石巻」感謝会、感謝状贈呈や概要、メッセージ、懇談と感謝感謝。午後3時半からは、ペンギンズギャラリ-で粘土で陶芸、講師は秋田公立美術大学准教授 陶芸家安藤 郁子先生、参加出来かねたが懇談した。4時半からは、ヴァイオリニスト増田太郎さんの鹿島御児神社演奏会に御案内頂き感動の1時間、夜はお招きいただき地元で一献、原点が大事だ。

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