2月15日(木)人災

 日本経済新聞春秋に『買い物しようと街まで出かけたが財布を忘れて――。歌のような場面はもうなくなりはしないか。テレビの人気アニメ「サザエさん」の今春からのスポンサーに、電子商取引のアマゾンジャパンなどが加わるという。1969年以来の東芝は合理化の一環で撤退する。・・・』と買い物にも財布が無くてもアマゾンジャパンなら電子決済すれば、歌詞のような場面はない。『大きな空を眺めたら白い雲がとんでいた。スポンサーは外れるが、エンディングの一節のように、ほがらかな気分で働ける場を一日も早く作り上げてほしいものだ。』と締めていた。
 さて、ほがらかでないのが、昨日開会の石巻市議会の行政報告で、石巻市の職員が別の部署の職員を暴行したとされる事件で、50代の男性部長を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にし、市は管理監督責任を問い亀山紘市長の給料を4月から2カ月間10%減額する条例案を市議会2月定例会に提出した、と。また、市は14日、車検切れの公用車を使用したとして観光課長ら3人を文書訓告処分、市立学校1校で学校給食費の返金処理をしていなかった事案では対象の312人分の家庭に計約67万7000円を返金するという。
 東芝の危機を検証すると上からの無理な指示で、不正会計が常態化し、米での原子力事業の暴走もあり、結局、医療機器子会社、半導体メモリー部門の切り売りが進められた、まさに「人災」ともいえると指摘していた。来月で東日本大震災から丸7年、人災の言い訳はしてはならない。

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