3月1日(木)春嵐
いよいよ3月に入った。朝から雨と風、宮城県内の公立高72校、私立高17校で卒業式が行われた。中にはこの雨風の影響で式開始を予定より遅らせたところもあったようだ。しかし、この日は必ずと言って荒れた天気だ。午後からか珍しく晴天となり気温も10度を超えた。夕方から風が強くなってきた。2日の夕方にかけて低気圧はさらに発達し冬型の気圧配置も強まる見込みで、気象台は、暴風や暴風雪、それに高波に警戒するよう呼びかけている。
さて、河北春秋に『寒さに耐えた旧満州の大連に春風が吹き始めた頃の作品らしい。<てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を渡って行った>。安西冬衛(ふゆえ)の1行詩『春』である。1924年に現地の詩誌に発表された。頼りなくも果敢に樺太方面を目指すチョウを励ましたいような、いや逆に力づけられるような感じになる。3月を迎えた。・・・』が掲載された。気温も上がったり下がったりと不安定だが、弥生を迎え確実に草木が生えてくる。むずびに、『目を街場から太平洋の沿岸部に転ずる。「3.11」。いま日本に生きる人たちにとって特別な月である。流れた7年の歳月を語らい、将来に向けて光を得られたら、と願う。忘れてはならない記憶をもう一度思い起こす▼<濃(こまや)かに弥生の雲の流れけり 夏目漱石>。ただの雲でなく、濃い雲が大空をゆっくりと過ぎる風景が浮かぶ。どこか大海原を飛ぶチョウにも通じる。急がず、悠然と。輝く月にしたい・・・』と。巣立った89校の高校卒業生、何もにも負けず悠然と進んでいって欲しいものだ。