9月13日(木)備え

 日本経済新聞春秋に『昭和も終わりのころ、首都圏が大停電に見舞われたことがある。1987年7月23日午後、折からの猛暑で電力需要が急増、複数の変電所がダウンして影響が280万戸に及んだのだ。最大3時間余で復旧したが、バブル真っ最中の日本はしばしの「暗黒」を体験した。エレベーターが止まった、信号機が消えた、銀行のATMが使えない、病院がパニックになった……。当時の新聞は騒ぎを詳しく伝えている。その様子は、今回の北海道の地震によるブラックアウトの光景に重なる。もっとも、世の中の電力依存が進んだ現在は事態がはるかに深刻だ。あの衝撃に遭遇してそれを痛感した。・・・』と、1週間前のきょう未明、北海道地震に展開していく。
 さて、保険福祉委員会の書面審査、夕方からの懇談と備えは十分かと思うことが多かった。北海道で震度7を観測し、41人が亡くなった地震に関し激甚災害に指定する見込みとなったと報道があった。現地では北海道電力の水力発電所1基が再稼働。供給不足は改善に向かっているが、観光客の宿泊キャンセルが相次いでいる。春秋は『昔なら当たり前のことが難しくなっているのだ。昭和末期の大停電はバブルの喧噪(けんそう)とともに忘れられ、備えが足らぬままに電気頼みの生活は加速した。そして平成の終わりに、この暗黒が立ちふさがっている。』と結んでいた。心したい。朗報、これまで誘致推進していた「全国豊かな海づくり大会」2020年の会場が石巻市に決まった。とても嬉しく、希望となるような展開と備えをしたい。

コメントは受け付けていません