7月23日(火)別世界
二十四節気の一つ「大暑」で、暑気が至り一年で最も暑い時期となるが、異例で朝から雨。夜遅くまで土砂災害や河川の増水に注意が促されていた。
さて、安定政権を願い相対的に6選全勝に終えたが、東北は別世界のようだった。河北春秋だが、井上ひさしさんの小説『吉里吉里人』をつかい『まるで東北が別の国にでもなったような参院選だった。自民、公明の与党は71議席を獲得して改選議席の過半数を上回り、数字の上で信任を得た。一方、全て1人区の東北の6選挙区で自民は2勝4敗と振るわず、対照的な結果となった▼前回2016年の参院選も与党が大勝する中、東北は自民が1勝5敗と惨敗した。当時、野党陣営の軸だった民進党は解体し今はない。小所帯の野党が健闘できたのは、今回も候補を一本化して戦ったからだろう▼ただ、自民苦戦の原因はそれだけではあるまい。東北では人口減少や地域経済の疲弊が進む。東日本大震災の被災地でも復興を実感できない人がたくさんいる。安倍晋三首相らが選挙応援で経済政策の成果をいくら強調しても、空疎に響いたに違いない▼少子高齢化が全国に先駆けて進む東北は、未来の日本社会の縮図とも言われる。安倍政権が勝利に浮かれ、東北の苦戦を特異な地域の出来事と甘く見るようなら、将来足をすくわれることになる。』と。しっかりと自分の身に変えて反省したい。