8月31日(火)二百十日

 立春から数えて210日目が『二百十日』で、例年は9月1日頃だが本年は本日。日本経済新聞春秋には『どうと吹く風とともに学校に現れた赤い髪の男の子を、在校生たちは神様と思い込んだ。宮沢賢治の「風の又三郎」である。ひとりが、こう漏らす。「二百十日で来たのだな」。立春からの日数を示す季節の境目で、台風が増えだす時分への恐れや警戒がこもっていた。今年は、きょう31日がその日に当たる。天気図を見ると、幸いなことに全国的に風の神の機嫌は割によさそうだ。「風まかせ」とか「風待ち」、さらには「風を読む」な…』から自民党総裁選と強いては衆院選へ繋げて『4年間かけて、後押ししていい相手をよく見てきたに違いない。二百十日に政界の嵐の予兆を感じる。』と結んでいる。確かに「風の又三郎」へと展開するように、この時季は稲が開花・結実する大事なときで台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、厄日とか荒れ日などといわれている。先人達は一つの目安として警戒を呼びかけ注意喚起を促していた。また、二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたといわれている。雑節として暦に記載されたのは江戸時代。先人たちの経験に基づいた生活の知恵を大事にしたい。
 さて、二百十日に復興住宅や老健施設、相続など相談事も減らずに多い。新型コロナウイルスに宮城県内では128人(石巻市7人)、東京都は2909人、全国では17713人の感染者が報告されている。政界の対応も含め、この間の対応をしっかり反映させる判断が大事だ。

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