9月4日(土)変心
一夜明けて、各紙「首相退陣」の見出しが並ぶ。地元紙も『総裁選 菅首相出馬せず 首長、市民の声さまざま 石巻地方』『菅首相 就任1年で退陣へ 復興、コロナ対策も半ば』と。それにしてもマスコミ各社の取材報道で時系列に見えてくるものがある。四面楚歌状態で追い込まれ、3日午前11時半、自民党本部8階。居並ぶ党幹部を前にした首相は事務方が用意した「党役員人事は6日に行う」という書類には目を落とさず「1年間、コロナ対策に全力を尽くしてきた。総裁選を戦うには相当のエネルギーを要する。総裁選は不出馬とし、コロナ対策を全うしたい」。党本部で、二階俊博幹事長に辞意を伝え、前日には総裁選出馬の意向を示していた菅首相の突然の変心だ。
さて、話題は何と言っても首相退陣と賑やかになってきた後任人事だ。併せて、当市の政治の話題へと進む。それにしても、人事が見込みも立たず、孤立無援の末に1人で辞任を決めざる得なかったこと人事も解散も封じられ孤独が伝わってきて共感できた。東北秋田県出身、「たたき上げの実力者」への期待があった分、時計の振子のように離反が大きくなった。「五輪の年は首相交代」というジンクスは覆されなかった。秋の空と呼ばれる「変心」。時が経つともっと詳しく内容がわかる。