4月6日(木)ピッチクロック

 エンゼルスの大谷翔平選手は2回目の先発、敵地・マリナーズ戦に「3番・投手」で投打同時出場し3安打1失点と粘投で今季初勝利のニュース。加えて、珍事。今季から投球間の時間制限「ピッチクロック」が導入された。走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内での投球動作に入らなければならない。違反すれば、1ボールがカウントされるが初回で違反を取られた。打者でも違反を犯した。6回無死一塁、初球の前に違反を取られた。制限時間が残り8秒になるまでに打撃の準備を整えなければいけないが、1ストライクのペナルティとなった。投打でピッチクロック違反を取られたのは史上初の珍事だと。違反と言えば、日本経済新聞に残念な記事、『北海道利尻町が地元産としていたふるさと納税の返礼品のウニにロシア産が混入していた問題で、北海道警は5日、水産加工会社「カネマス上田商店」(厚岸町)の前代表取締役、上田敏樹容疑者(62)を食品表示法違反の疑いで逮捕した』と。各自治体で加熱競争する「ふるさと納税」表示違反はもってのほかだ。
 さて、依頼された件が有り、「日本三所の秘仏」といわれる弘法大師由来の南三陸奥州柳津虚空藏尊へ。その後、 五松山洞窟遺跡についてのお話しを伺って先に学んでいた縄文時代に幾度も触れることが出来て面白い。近江俊秀さん著者「海から読み解く日本古代史 太平洋の海上交通 」(朝日選書)の表紙の写真が我が家含めて荻浜湾も何かしらの縁を感じる。6世紀末以降は東日本の中・小規模古墳や横穴墓からの出土例が多くあり、ヤマト王権の配下にあった中・小豪族に下賜されたものと考えられているという。鉄製の冑は、横剥板鋲留式衝角付冑と呼ばれる鉄板を鋲で留めて作られたもので、これも古墳からの出土例が多い。このことから五松山洞窟遺跡に葬られた人物はヤマト王権とつながりのある地方豪族と考えられる。偶然に、「縄文の思想」(講談社現代新書)瀬川拓郎著を入手できた。縄文人のリアルな思想、彼らの他界観や世界観など生き方を律した思想が、海辺や北海道、南島という日本列島の周縁に生きた人びとの、弥生時代以降の歴史に光を当てることで明らかだという。海民のところで同様に思う。縄文の心、ルールを守り素直に争いのない時代を望みたい。

コメントは受け付けていません