7月5日(水)お墨付き

 日本経済新聞春秋に『室町から江戸時代にかけて、将軍や大名が臣下に領地を与える際には口約束ではなく文書を送った。本物であると保証するため、墨でサインを記したのが「お墨付き」の語源という。関ケ原の戦いの直前、伊達政宗に送られた「百万石のお墨付き」はよく知られている。徳川家康いわく、西軍の上杉勢をけん制すれば50万石を加増する。いまの領地と合わせれば100万石を超える。勇躍して参戦した政宗だったが、結局約束は反故にされた』と。お墨付きの話題からIAEA国際原子力機関の福島第1原発の処理水について、報告書を提出した。海洋放出を肯定する結論だが、科学的データを振りかざすだけで溝は埋まらないと。
 さて、午前4時そろそろと思っていたら、母が妻を呼ぶ声がして急いで行ってみる。祖母がベッドを伝え歩きして起きられないと。昭和2年2月生まれの96歳、昨日、診察していただきお墨付きをいただいて来たと思っていたが、ゆっくり腰をつき動けない。痛いと言っていたので妻が救急車を呼んで市立病院へ。5時30分頃から診ていただき左大腿骨骨折で入院。8時半過ぎに自宅に戻って来た。春秋の結びに、『不信や風評被害を拭う丁寧な説明を。粘り強く。自らくわを振るう労なくして、実りの秋はやってこない』まさにその通り。夕方、市立病院から連絡で丁寧な説明があった。しっかりと自分に言い聞かせたい。

コメントは受け付けていません