12月9日(土)歴史的
日本経済新聞データで読む地域再生に『歴史的建物、稼ぐ拠点に-登録有形文化財、10年で1.5倍 明治家屋、甲州ワイン発信-』が掲載された。人口減と高齢化で消失の危機にある歴史的な建造物を活用する取り組みが活発になっている。国の有形文化財に登録された建造物はこの10年間で1.5倍に拡大。「異分野」であるワインやアートと組み合わせて埋もれていた価値を再構築し、地域の観光資源に生まれ変わらせている。文化財の登録制度は歴史的価値のある建造物を幅広く保護する目的で1996年に始まった。従来、価値が特に高い文化財に「指定」され、国の手厚い保護の対象となってきたと。東北でも登録有形文化財の建造物を活用する動きが広がっている。直近10年間の登録件数の増加率が全国トップだった宮城県では、東日本大震災で一部が津波で流された建物を復元させて街歩きなどのイベントを開催。秋田県では文化財の邸宅を将棋のタイトル戦の会場にしようとするなど、地域のにぎわいづくりにつなげる取り組みを進める。2日、宮城県気仙沼市にある登録有形文化財、武山米店の建物に5人の市民が集まったと。ふるさと納税や登録文化財の建造物を活用することが気仙沼市は上手だ。11日開催の補正予算で遅ればせながら、ふるさと納税の上方修正となる。良いものは、取り入れるべきだ。
さて、女川町経由で久しぶりに、沼津貝塚前。ここは、宮城県指定文化財〈史跡〉で、縄文時代からハマグリ弥生時代シジミの貝塚が出てきている。遺跡は北上川の下流域にあり、現在は沖積地となっているが、当時は西から入り込む稲井湾に面した丘陵の鞍部に位置していたと思うと感慨深い。ご挨拶回りして、ご案内いただいたナリサワ・カルチャーギャラリーでの「輝くなかまさをり作品展」が始まった(明日まで)。素敵な書やさをり織の作品がたくさんあり、購入した。12月にしては暖かい日だ。北海道函館市浜町の海岸には7日、イワシやサバなどの魚がおよそ1キロの範囲にわたって打ち上げられ本日、大量の魚を回収する作業が始まったと報道された。いったい何が起きているのだろうか。地球温暖化を超えて地球沸騰化とも言われる時代。その影響は、ふだん見えにくい「海の中」にも確実に忍び寄っていて、死活問題だ。