1月10日(水)転換

 読売新聞社説に『被災地は今も物資の不足や断水が続き、避難者は過酷な状況にある。避難生活の長期化を見据えて、希望者を被災地以外の場所に移送する「広域避難」も進める必要がある』と指摘してあった。能登半島地震は発生から10日目となった。激しい揺れと津波で多くの家屋が損壊し、石川県内の避難者は2万人を超えている。被災地は道路の寸断により、依然として水や食料などの物資が不足している状況だ。水道や電気などのインフラの復旧作業も進まず、断水や停電が続いている。このような状況で、現地に仮設住宅を建設するのは難しいだろう。石川県は、被害が少ない金沢市などに施設を確保し、希望する避難者の移送を進めるという。被災地は余震が絶えず、避難所は寒さも厳しい。先の見えない生活に、避難者は疲れ切っている。一時的に被災地を離れ、安心して過ごせる場所に身を移すのは現実的な選択だといえよう。自治体がホテルや旅館を避難先として借り上げる「みなし避難所」の拡大も必要だ。地元を離れる人が、現地の状況を絶えず把握できるよう、自治体と密に連絡を取れるようにしてもらいたい。一方、住み慣れた土地を離れたくないという人も多いはずだ。今後も被災地の避難所で過ごす人たちには、段ボールベッドやプライバシーを守る間仕切りを用意し、避難生活のつらさを少しでも軽くできるようにしてほしいと当然のことだ。いろいろ経験しているだけに思いも一緒だ。
 さて、涌谷町の葬儀で焼香して、明日から地方議員研究会主催の東京での研修のため、東日本大震災から12年10ヵ月に1日早く石巻市震災遺構大川小学校へ。年末年始に大きな出来事があったので報告、合掌した。ランチの後に、JR石巻で集合し一路東京都神田へ。しっかりと学び成果を出したい。

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