4月21日(日)伝統

 日本経済新聞春秋、東京都心ではソメイヨシノが葉桜となり、汗ばむ陽気だ。七十二候でこの時期を「葭始生」(あしはじめてしょうず)と呼ぶ。水辺の葦だけでなく、野山が新緑に包まれる。先日立ち寄った道の駅には山菜が並んでいた。山々にも遅れて春の匂いが満ちているのだろう。春風と新緑が清々しい。毎日新聞に『自治体職員の退職者数、10年で2.2倍 30代までが3分の2』が掲載された。安定した収入で人気だった自治体職員の退職が止まらない。総務省集計によると、教員や警察などを除く一般行政職のうち、2022年度に主に自己都合で仕事を辞めたのは1万2501人。13年度は5727人で、約10年で2・2倍となった。待遇への不満や業務量の増加が影響しているとみられる。30代までの若手が全体の3分の2を占め、住民サービス低下や組織弱体化が懸念される。総務省の「地方公務員の退職状況等調査」から、定年や懲戒免職、死亡、国・他自治体への出向などを除く「普通退職者」の人数を抽出した。13年度以降の推移を見ると、コロナ禍で経済が冷え込んだ20年度を除き、おおむね数百人のペースで増加している。21年度になると増加幅が広がり、1万500人と初めて1万人を超えた。22年度の普通退職者の年齢別は、30歳未満が4244人で13年度比2・7倍、30歳以上40歳未満が4173人で同3・1倍となり、若手の増加が鮮明だという。一方で、先の青葉、みずみずしい季節の到来はうれしいけれど、気がかりなことがある。クマだ。冬眠から覚めて動き始めるいま時分から、不幸な事故が増える。過去最悪の被害となった昨年のことが記載されていた。自治体職員の若返りも吉と出るか凶と出るか。しっかりと伝達も必要だ。
 さて、400年以上前の江戸時代から続く伝統的な祭り、鹿嶋神社に伝わる『河南鹿嶋ばやし』山車祭が広渕農業担い手センターで渡辺副市長・安倍議長出席のもと、開催された。郷土の鎮守の神として五穀豊饒・無病息災・家内安全の神として地域の信仰を集め、これから笛・太鼓が奏でるお囃子と勇壮・華麗な花山車が町中を練り歩く。山車を見てから、移動して午前9時30分からマルホンまきあーとテラスで『石巻大歌謡祭 能登震災チャリティー』が開催された。唱友会阿部正栄会長がトップバッター、遅れて市長挨拶、2番から木村はるみさんと歌に踊りが続いている。10時30分過ぎに桃生地区へ移動。むすび祭り(デジタルプレイス企画)が桃生総合支所前の屋外で開催。ステージやキッチンカーにマルシェも多数出店(石巻日和ライオンズクラブ・石巻想クラブ支部も出店)。天気も良く大勢の方々に来場いただき感謝。午前11時30分に桃生公民館で津軽三味線とシンセサイザーのライブ、伏見不二雄さんと芸人の山内チヨプミさんのコンビ「金華山」の漫才、民謡歌手庄司恵子さんらが出演。午後1時にマルホンまきあーとテラスに戻り、後半に合流、東北カラオケチャンピオン大会(一般・木原たけしさんの部)、各プロ歌手と長丁場、ご苦労様でした。

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