4月30日(火)個

 『価値循環の成長戦略 人口減少下に“個が輝く”日本の未来図』(デロイト トーマツ グループ 著)が日本経済新聞の広告にあったので注文。人口減少時代の最重要課題は、1人当たり付加価値の向上である。人口減少と少子高齢化により、日本経済の長期衰退の流れは止めようがない、という悲観論は根強い。しかし人口減少の時代こそ、人の数ではなく「個」に目を向ける好機である。「個」が、規制の常識や慣習にとらわれずに、業種・業界や地域・国などの間の見えない「壁」を乗り越え、新たな市場や成長機会の開拓に積極的に挑戦することで、「個」が輝き、その輝き同士がつながり、好循環に結び付いていくのだ。本書では、「個」の付加価値を高める価値循環を効果的に生み出していくための実践的な方法論を示す。更に、日本全体で生み出す付加価値を高め、一人ひとりの豊かさや幸福感の持続的な向上を実現し得るという成長のシナリオ、「循環型成長モデル」を解説すると興味深い。先日、息子が本格的に稼働した東北大青葉山新キャンパスに官民で整備した次世代放射光施設「ナノテラス」を見て来た話を聞いた。先端研究はもちろん、広範な産業利用が見込まれ、世界をけん引する技術革新の拠点とするために産学官の連携を充実させていきたいと。同様に台湾積体電路製造(TSMC)が、熊本県菊陽町への進出を発表され、投資額は1兆円超(日本政府が最大4760億円補助)と巨額で、同町と周辺自治体への進出を希望する企業が相次ぎ、工業地をはじめとする地価が急上昇している。さながら菊陽町を中心とした”半導体バブル”の様相を呈している。宮城県も大衡村に建設が予定される半導体製造工場を巡り、SBIホールディングス(HD)と台湾の半導体受託生産メーカー「力晶積成電子製造(PSMC)」が出資する準備会社「JSMC」が8000億円に上る。大きな変化で忙しいと。まさに個の充実が必要かも。
 さて、河南地区から10時過ぎに蛇田地区イトーヨーカドーに来ると地元遠藤議員夫婦が堀脇で偶然会い、その後、友人と会い懇談。朝、「春の叙勲 地道な努力に光 石巻地方9人、喜びの声」に阿部欽一郎さんが受賞していたのでお祝い連絡。その後、行く先々で、職員2人が逮捕された官製談合事件の話題、石巻市は再発防止に向けた委員会『官製談合再発防止対策検討委員会』を本日、石巻市の各部長ら10人が委員となり、本日に初会合を開催した。石巻市の官製談合事件では、市が発注した下水道工事をめぐり設計書の写しを業者に渡した疑いで市の職員2人が逮捕されている。委員会では、事務局がこれまでの市の対応として、業者を指名停止にしたり市の課長以上の職員に対する研修を行ったりしたことを説明した。委員会は今後、課長らでつくる幹事会での議論も踏まえた上で、再発防止のマニュアルを作成することなどを検討すると。マニュアルも大事だが、それ以上に「個」のモラルが全てではないか。個が輝きチーム(組織)に広がる。形骸化せず、意識の向上へと願いたい。

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