5月25日(土)秘すれば

 「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」。世阿弥「風姿花伝」の一節は誤解を招きやすい名言だ。きれいなものは見せるな、という意味ではなく秘め事の存在それ自体を隠せと説いたのだ。その言を守るなら、美しい風景も存在を知られてはいけないことになる。外の人々には注目されないまま、住む人だけがすてきな風景や食を味わう。そんな桃源郷を放っておいてくれないのが現代だ。山梨県でコンビニ越しの富士山というユニークな風景がネットを通じて人気を呼び、海外観光客が集まりすぎて道路の横断や私有地への立ち入りといった問題が発生。黒い幕で隠す時代に至った、と。
 さて、『現代陰謀辞典』(宝島社)鈴木宣弘さんほかの共著。現代の日本は民主主義社会であるがゆえに表立って人々の富や健康を奪うことはできない。
しかし、美名のもとに行われている政策やプロパガンダの多くが国民から富と命を奪っている。それらの陰謀を、金融、IT、環境、食、製薬の分野ごとに明らかにした。例えば、ついに接種後すぐの死亡事例が発生してしまった新型コロナワクチン。しかし、それはワクチンの問題にできないといわれていまる。そこには政府と外国の製薬メーカーとの裏契約があるからだそうだ。そのため、現場の対応の問題として歪曲されることになっているという。さらにウクライナ戦争でも、ウクライナが負けているとは報道できない状況。すべて、欧米の報道統制があるからだ。日本人はこのことに気がついていないと指摘。戦後日本は、食糧、金融、ITなどすべてを外国に奪われてきました。しかし、それは相変わらず、伏せられて見えないようになっています。いま、戦争、製薬、SDGsでさらに、日本人は騙されているのだと現実をこの陰謀事典で公にしているが、まさに秘すればだ。本日から明日まで「暮らしを彩る 白磁とアート作品展2024」porcelats •Tolepainting クラフト作品展示(主催:ポーセラーツ・トールペイント倶楽部泉澤みよ子代表)がマルホンまきあーとテラスで開催。そもそも、ポーセラーツとは真っ白な陶器にシール感覚で使える転写紙を主に使用して絵付けするものでデモンストレーションでご説明いただいた。転写紙のほか上絵具、金彩などを使うなど様々なテクニックで自由に絵付けが出来る。トールペイントは図案を写して木製品・金物・アクリル板など身の回りにあるものに絵を描いていく。写真禁止なので細部まで描く感性の素晴らしさ作品を見て欲しい。ポーセラー手作りにマグカップ(売上金が全額能登半島地震の支援義援金)が販売され購入。こちらも秘すればだ。春秋は『日本はもう隠れた花ではない。大きな黒幕を、上手に楽しんでもらう模索の第一歩にしたい』と結んでいる。しっかりと確かな目を持ちたいものだ。

コメントは受け付けていません