5月26日(日)検証

 日本経済新聞Scienceに『ノーベル賞に嫌われた「原爆の母」 選考過程の黒歴史』。「原爆の母」と呼ばれた女性科学者がいた。オーストリア生まれのリーゼ・マイトナーは核分裂の発見者の一人で、物理学と化学で計31回ノーベル賞候補に推薦されながら、受賞できなかった。女性でユダヤ系という差別に加え、スウェーデン科学界の派閥争いで不当に除外された。ノーベル賞の黒歴史でもあると女性が差別と闘いながら頑張っていたことを紹介していた。『マイトナーの他にもノーベル賞を受賞してもおかしくなかった女性科学者は何に人かいる。歴史の検証にたえうる選考を心がけることが委員たちに求められる』と結んでいたが、まさにその通りだ。
 さて、黒歴史はノーベル賞だけではない。昨日の『現代陰謀辞典』に引き続き、鈴木宣弘先生の『農業消滅』(平凡社)も農政の失敗がまねく国家存亡の危機のサブタイトルのように、徹底した規制緩和で、食料関連の市場規模はこの30年で1.5倍に膨らむ一方、食料自給率は38%まで低下し農家の総収入は13.5兆円から10.5兆円へと減少し、低賃金に、農業従事者の高齢化と慢性的な担い手不足もあいまっている。当然、農業消滅が現実のものになろうとしていると指摘、全世界での人口増加による食料需要の増大や気候変動による生産量の減少で、世界的に食料の価格が高騰し、輸出制限が懸念されるなか、日本は食の安全保障を確立することができるのかと提言している。現場である農政の実態を明かし、私たちの未来を守るための展望を論じている。黒歴史もこと食料は、自給率低下と中身のわからない食べ物(遺伝子組換えや食料という名の残薬物など)恐ろしいものを体内に取り組む、安かろう危なかろうでは一部既得権益に振り回されて飢える危険性も伴っている。ルーティンを終え、午前中は妻と娘のショッピングにお付き合いして午後からもう一人の娘(息子の嫁さん)の誕生会で仙台市青葉区にあるサンバブラジル。お肉の間にシナモンを振りかけた焼きパインが絶妙に美味しい。忙中閑ありに感謝。夜も続きを読んで恐ろしいだけでなく、広め力を強くし対応して行く。

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