9月13日(金)緊張感
由々しき問題だ。日本経済新聞社説に『容認できないNHK尖閣発言』。NHKはラジオ国際放送などの中国語ニュース番組で外部スタッフが不適切な発言をした問題を受け、調査報告書を公表した。NHKは放送法に抵触する重大な問題を起こしたことを猛省し、再発防止策を速やかに実行すべきだと。8月19日の番組で中国籍のスタッフが原稿から逸脱し、約20秒間にわたり沖縄県の尖閣諸島が「古来から中国の領土」などと発言した。NHKの稲葉延雄会長は10日の記者会見で「放送の乗っ取りともいえる事態」と述べ、担当理事の辞任などを公表した。調査報告書では外部スタッフが以前からNHKに対して不満を漏らしていたことや、放送設備が緊急時に音声を止める機能を備えていたことなどを説明した。発言内容は容認できず、問題を回避する機会が何度もあったにもかかわらず生かせなかったのは残念だ。正確な訂正や対外的な説明に時間がかかるなど、事後の対応にも問題があった。説明資料に不備があり、外部から指摘を受けて訂正する失態を演じた。天下の国営放送の危機管理の甘さだ。結びに、NHKはたびたび時の政権との距離感が問題になってきた経緯がある。公正中立を保ち公共放送としての使命を果たすためにも、自らを厳しく律して過度な介入を招かないことが重要なのは言うまでもないと。しっかりと対応願いたい。
さて、岸田文雄首相(自民党総裁)の後任を選ぶ自民党総裁選が12日告示され、過去最多の9人が立候補、27日に投開票される。既に解散され次期衆議院議員選挙を見据えて活動が活発化している。昨日と本日も活動報告のパンフレットなど届けられる。山積する諸課題をどうリードし日本の将来を考えて抱負を述べ欲しい。日本経済は30年続いたデフレを脱し、物価が安定的に上昇して金利のある環境に入り、所得の向上を実現するための成長戦略が必要だ。成長の道筋をどう描くか、議論を深めて長期展望を示していただきたい。ヘルペスの薬をいただき、メンズカーブス経由で議会事務局へ。産業建設委員会の付託案件の審査、地方議会も気を引き締めて対応していく。