11月9日(土)壁
日本経済新聞春秋に、「壁」論議がたけなわである。「手取りを増やす」と唱えて衆院選で躍進した国民民主党は、年収103万円を超えると所得税がかかる「壁」の解消を迫って鼻息が荒い。過半数を割った与党は、増えたとはいえ28議席の政党のご機嫌を取り結ぶのに大わらわのようだと。なぜ壁かと思ったら、「ベルリンの壁」が35年前のきょう、東西冷戦の象徴だった壁を市民が倒したからだ。
さて、朝一で鹿の件で連絡いただいた。当局のデータでは減少しているらしいが、被害をはじめどうも噛み合っていない。認識の壁なのか。午前10時からの「第2回石巻 湊・鹿妻フェス&マルシェ」へ。定刻通り、湊・鹿妻まちづくり協議会大﨑春男会長が絆を深めるための大切なお祭りが天気に恵まれてと挨拶。湊中ソーラン(石巻市立湊中学校)、スコップ三味線(石巻スコッパーズ)、石巻市 齋藤正美市長挨拶、バンド演奏(石巻ベンチャーズ)などステージイベントとキッチンカーや各ブースで楽しんだ。知っている方々も多いのであれやこれやであっという間に1時間半。さらに、いろいろ湊地区課題や地域猫など問題提起いただいた。その後、「第31回稲井地区文化展示会」へ。昨年はギリギリだったのを受付で覚えていただいていた。ゆったりと各講座で製作した作品や稲井地区のみなさんがサークルや趣味で製作した作品を見学するが文化展示会で力作揃いだ。2階へ行くと、鉄道模型ショー愛好会による鉄道模型ショーが開催されていた。元総務部長の柴山さんはじめマニアの方々から説明いただきリアルな模型に見とれた。続いて、『石商祭 夢幻〜石商の青春は終わらない〜』のお誘いをいただき母校宮城県石巻商業高等学校へ。⽂化部や図書委員会の活動成果の展⽰発表に加え、東北⼤会出場の⽣徒商業研究発表や授業での取組など展示。圧巻は親戚が出ている体育館でのバンド、模擬店販売を利用し後輩にエール。遅めのランチを食べて、「第43回黄土展」作品展のナリサワ・カルチャーギャラリーへ。同人13人24点が展示されていて、見学中に畑中良二先生に声を掛けていただき現代アートについて伺った。忘れた約束、残像、つるし飾りを描いた「いのり」など楽しませていただいた。その後、「北上川フェア2024」が、かわまちオープンパーク(元気いちば前堤防)及び北上川で開催へ。先日、FBの応援歌再生1万回を超えたが、作詞作曲していただいたリブさんと一緒になった。新しい堤防にさらなる賑わいを生み出すための北上川フェアでは、魚のつかみどりやクイズ、北上川でのカヌー体験や生物調査、泥団子づくり体験などと北上川流域市町の物産品販売が行われていた。ギリギリ午後2時から、「石巻かわまちの賑わい創出と未来を考えるシンポジウム」が石巻商工会議所で開催。主催挨拶で齋藤正美石巻市長、来賓挨拶で亀山紘前石巻市長・佐々木葉公益財団法人土木学会会長。基調講演『旧北上川のかわまちづくりの素形』をかわまちづくりアドバイザーで株式会社風景屋社長の小林徹平氏、東日本大震災で甚大な被害を受けた旧北上川河口部において、復旧復 興事業としての堤防整備と合わせて、地域の方々の集いの場、憩いの 場となる水辺空間の整備を行い、令和4年3月「石巻かわまちづくり」 の完成まで。情報提供として、街づくりまんぼう街づくり事業部部長の苅谷智大氏が『石巻地域の発展に向けた「かわまちづくり」~かわまちオープンパークでの取り組み』について川と暮らすまちづくりをどのようにして来たかの「石巻かわまちづくり」 完完成後の2年間の取り組み。続いてパネルディスカッション、コーディネーターに平野勝也東北大学災害科学国際研究所准教授、パネリストに佐々木葉土木学会会長・早稲田大理工学術院創造理工学部教授、田中仁東北大高度教養教育学生支援機構教養教育院総長特命教授、佐藤克英一般財団法人国土技術研究センター業務執行理事、小林徹平社長、刈谷智大部長、斎藤正美石巻市長。はじめに佐藤克英さんから東日本大震災発生からの緊急復旧など説明いただいた。石巻地域のより一層の発展のため、石巻かわまちを中心としたさらなる賑わいの創出と効果的な利活用を図っていきたい。