11月22日(木)良い夫婦の日

 日本経済新聞春秋に、江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜は明治の新時代を悠然と過ごし、大正2年まで生き抜いた。油絵を学んだり写真に凝ったり、自転車に乗ってみたり武芸にいそしんだり、趣味に没頭した後半生だった。そんな自由人を、世間は親しみをこめて「ケイキ」さんと呼んだ。自らそう称したこともあるというから、音読みが気に入っていたに違いない。ちなみに幕府滅亡が迫るころ、海軍副総裁に任じられた榎本武揚も、しばしば「ブヨウ」と呼ばれたと。ヨシノブもタケアキも音読読みと2つあってわかりにくい。きょう11月22日は良い夫婦の日。妻に感謝しつつ得意の郷土史を再発見。平成後半から令和に入り音読みと違いきらきらネームはまさにルビをふらないと読めないし男女のどちらかわからない。ご夫婦の思いを込めたネームが良いのではと。
 さて、これまで何度か紹介してきた阿部圭いちさんの著書『海翔けた龍の記憶 ―叶わぬ願い 想いの先に―』が地元紙に取り上げていただきました。石巻市雄勝町大須、「お月様より殿様よりも、大須旦那がありがたい」と浜甚句に謳われた海の商人、阿部家。若き当主、寿保は、天保の大飢饉の年に秋田から三千俵の救済米を運び入れる大事業を成し遂げる話。宜しくお願いしたいとSNSでアップ。続いて、愛犬の世話をしてから渡波のパン屋さん「はこ」へ。そしてトレーニングへ行った。議会事務局に寄り、担当部へ挨拶して午後から第29回石巻写友会・第20回キヤノンフォトクラブ石巻写真展がマルホンまきあーとテラスで開催されている(24日まで)。「石巻(広域)を撮る」では、復元船サンファン号や彼岸花などと「自由作品」はそれぞれの視点で画題とマッチングしている。65作品が目を楽しませる。写真展の帰り、石巻市博物館が博物館資料や展示の理解を深めるための教育普及活動として、博物館講座を開催している。偶然、きょうは古文書に関する講座の開催を知りワクワクした。講師は、齋藤善之 先生(東北学院大学経済学部教授)でテキストは『一  覚書を以申上候御事 一拙者本屋之所、先年御本穀御蔵場ニ罷成候ニ付、其代屋敷』。夕方ケーキを購入し、夜は良い夫婦の日のお祝い。いつも感謝感謝。

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