12月27日(金)再出発

 普段から食育や食料自給率などに人一倍携わっているので、日本経済新聞春秋が興味深い。トランプ次期政権の厚生長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名、と聞いた時はさすがに耳を疑った。筋金入りの反ワクチン派。子供の予防接種と自閉症に関連があるという科学的根拠のない説を広めてきたからだ。けれども掲げる政策を読むと考えさせられた。Make America Healthy Again(アメリカを再び健康に)――。略して「MAHA運動」。学校給食からジャンクフードを締め出し、食品着色料を禁じる。栄養バランスのよい食事をとれば、生命を脅かす生活習慣病は防げるとの主張だ。代わりに批判の矛先を向いるのが話題の肥満症薬であると。確かに根本を改めず高カロリー・高塩分の油ものなど食し痩せ薬で対応するのには違和感どころか可笑しい経済システムを感じる。対処療法ではなく原因究明こそ大事なことだ。結びに、ケネディ氏が本気なら、巨大な力を持つ食品会社や製薬会社との激しいバトルになるだろう健康は戻ってくるのか。闘いの行方に注目だ。
 さて、きょうで自治体は御用納めだ。通常は12月28日だが、28日が土日祝日の場合は直前の金曜日が仕事納め。「行政機関の休日に関する法律(昭和63年12月13日法律第91号)」行政機関では12月29日から1月3日までが休日とされているが、2025年の1月4日と5日は土日にあたるため、来年は1月6日(月)が仕事始めとなり通常より3日多い。来年こそ、飛躍する良い年にしたい。同僚はじめ昨日に続き妻とご挨拶に従兄弟へ。そういえば、昨日東北電力は、再稼働した女川原子力発電所2号機の営業運転を再開した。2011年の東日本大震災で停止して以来、同原発として13年ぶりとなる。一方、同紙東北版に、東北電力の樋口康二郎社長は日本経済新聞のインタビューに応じ、今後の原子力発電所の再稼働について東通原発1号機(青森県東通村)と女川原発3号機(宮城県女川町、石巻市)に全力で取り組むと明らかにした。原発再稼働を急いで経営の安定化につなげる。女川原発再稼働で東北電は新たに生まれ変わるという決意を込めて「再出発」と位置付けると。しっかりと安全対策等「再出発」を注視していく。

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