12月30日(火)思索

 『年末年始は思索にふける時間をもちたい。ちょうどよいお題が師走の本紙に載った2本のインタビュー記事から浮かんだ。フランス文学者、渡辺一夫の代表的な評論の題目にもなっている「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」というテーマだ。独哲学者ガブリエル氏の記事では、寛容な言論空間をゆがめる悪質なSNSは排除すべきだとしていた。言論の自由を守るには不寛容もやむなしとの立場だ。』と日本経済新聞春秋。最近は、思っていることに関して引き寄せができている気がする。思索にふけている。
 さて、いよいよ推し迫りながらも沼津へ。今年は神社をだいぶ参拝させていただいた。本日は、「八幡神社」(石巻市沼津八幡山27)。入口に「史跡 沼津貝塚」の碑が建っている。この沼津貝塚は国指定史跡で、東西220m・南北160mの縄文時代~弥生時代の貝塚だ。発掘された出土品も多く、骨角製の釣針・銛などの漁具や櫛・垂飾品などの装身具、縄文土器など重要文化財に指定されている。神社の鎮座する小丘上は、平安時代と推定される鶴子坂館の主郭部分で、伝説では館主は源義家と伝えられ、前九年の役の際に京ヶ森館に陣し安倍貞任を攻めたといわれている。日本の成り立ちから東北が見直されてきている。いろいろ遡って神代の時代に思いを馳せる。良い時間だ。

コメントは受け付けていません