1月29日(水)誠意

 日本経済新聞春秋に『息子が女性を妊娠させてしまった。菓子折り代わりのカボチャを手にした父親は「謝りゃ何とかなるさ」。目の前で土下座をする父子に、女性の叔父が言う。自分の娘を本気で想像しろ。あんたはさっきから誠意といってる。だが――。そして問う。「誠意って何かね」。フジテレビのドラマ「北の国から」の有名なシーンだ。叔父を演じたのは菅原文太さん。ずしりと重いセリフに、画面のこちらも思わず居住まいを正した記憶がある。誠意ってなんだ。』と。さらに「テレビは愚行の道をひたすら走った」と北の国からの脚本を書いた倉本聰さんは、低俗番組を批判し続けてきたと。しっかりと誠意「私利私欲やよこしまな考えを捨て、相手の立場をくみとって正直な態度で接する心」(辞書)で対応したいものだ。
 さて、旧暦元旦「あけましておめでとうございます」の元朝参りでホテルから近い日暮八幡神社を参拝。祭神は誉田別命。源頼朝が対岸の「おとなしの森」で伊東祐親の娘八重姫と密会するため、日暮れになるのを待った場所が、日暮八幡神社が鎮座する「ひぐらしの森」だったと伝えられている。建久3年(1192)8月15日、源頼朝から寺領五十三石を永久の祈願領として与えられたのだと伝えられている。続いて、音無神社へ。祭神は豊玉姫命。『曽我物語』によれば、平治の乱後、伊豆国の蛭ヶ小島に流された源頼朝は、一時、伊東の北の小御所で暮らしていたのだという。その時に出逢ったのが伊東祐親の娘八重姫。やがて二人の間には男子が生まれ、千鶴丸と名付けられたが、伊東祐親の怒りに触れて殺され、二人の仲も引き裂かれたと。8時20分に集合して伊東駅へ。なんと、お世話になった藤田さんが見送りに来て下さいました。感謝。誠意にありがとうございましたと御礼申し上げ、あとにした。それにしても、熱海駅や東京駅は中国人が多い。春節のためか。ネットで見ると90億人の大移動のようだ。回送車に乗り込まないようなアナウンスやルールを守って誠意で応えて欲しい。誠意をもって!

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