2月17日(月)未来図
河北春秋に、少数与党の焦りか、嘆きか。自民党青年局が先立ってまとめた衆院選の制度改革案は、30年程前まで行われていた中選挙区制へのノスタルジーがにじんでいた。今の小選挙区制は1人しか当選できないため各党から立候補するのは1人。党内の切磋琢磨がなく議員の質が衰える、ベテランが居座り新陳代謝が起きない、だから複数が当選する中選挙区は良かった…と。まさに思っていたことが、活字になっていた。同様に日本経済新聞1億人の未来図に『2050年の国会議員、3割首都圏に 地方の声届きにくく』2050年、選挙のあり方は大きく変わる可能性がある。高齢化や首都圏への人口集中により、選挙区は有権者が多すぎる大都市圏と過疎化が進む地方に二分化し、有権者と政治の距離は遠くなる。オンライン投票の実施や人工知能(AI)などを駆使した一票の価値の見直しが選択肢になる。「歩いた家の数しか票は出ないんだ。握った手の数しか票は出ないんだ。私はそう教わってきた」。石破茂首相は24年10月の衆院選の街頭演説で、師と仰ぐ田中角栄元首相の言葉を引き合いに訴えたと。グラフに「選挙区の東京圏への集中進む」として、衆院小選挙区で1都3県と北海道+東北が全国に占める割合が表示。1994年導入時1都3県68選挙区が2050年試算で91選挙区へ。同様に北海道・東北が導入時39選挙区から27選挙区となると。1票の価値の変化など議論が大切だ。
さて、「この社会あなたの税がいきている」如く、本日から確定申告がスタート。合間に『e-Tax』で申告を終えた。確定申告の受け付けは、所得税と贈与税が来月17日まで、消費税は来月31日まで。冒頭の河北新報と日本経済新聞の話題に課題を共感したが、このあなたの税の使い道は選んだ議員がしっかりと国の方向性や舵取りを行なっているか。選ぶ際の基準にして欲しいものだ。国策、先ずは国民のために、どの進路へ舵取りするかが重要だ。注視し、投票先まで考える期間としたい。