3月27日(木)生き方

 日本経済新聞春秋に、小学生の頃読んだ星新一のショートショートには、今になってハッとさせられる話が多い。「おーい でてこーい」もその一つ。ある村の土地に底なしに深い謎の穴が出現する。どうしたものかと村人が思案していると、一人の利権屋が「埋めてあげます」と申し出る。現代社会には永遠に葬り去りたい不都合なものが多い。それらをこの穴に放り込むビジネスを思いついたのだ。都会から立派な道路がひかれ、様々な不用品が到着する。省庁の機密書類箱、伝染病の実験に使われた動物に死体、それに「原子炉のカス」。「原子力発電会社は、争って契約した」という一節にうなされると。
 さて、星新一さんのショートショートに学生時代に読み、巧みな起承転結に魅せられイマジネーションが活性化したように思う。春秋を見てメリハリをつける生き方をせねばと思った。午前中は昨日続き会派室。その後に市役所から商工会議所へ。夜は同級生の友人と一献。時代の変化をモロに感じつつライフステージにあった生き方を痛感した。

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