4月15日(火)教訓

 近くを流れる川の土手を歩いていたら、菜の花があちこち群がって咲いていた。季節の終わりが近づいて、幾分散った様子だが、周りに広がる青々とした草を背景に黄色い花がなお色鮮やかだ。どこからか種が飛んできて、ずっとこの場所で花を咲かせてきたのだろう。菜の花は広い意味でアブラナの仲間の花を指す。キャベツやカブもそうで、似たような花が咲く。でもそれぞれ個性があって、ハクサイの菜の花は食感が軟らかく、カラシナだとピリッと辛いと違いを味わう楽しみを書いていた日本経済新聞春秋。さらに虚偽の情報や根拠の乏しい中傷がネットにあふれ選挙の行方を左右する。まさに誰もが知らないうちに加担しうる危うさが漂っている。
 さて、卯月も15日。満開の桜を通り五十鈴神社へ。鳥居をくぐり満開の椿を一気に階段を登り参拝。元木村家のピンクの椿が見事、安寧を願い爽やかな気分だったが、先の春秋を見て頷いた。結びに、「菜の花や月は東に日は西に」与謝蕪村の句のパノラマのように大きな構えで包み込み、溝を乗り越えたいものだ。そう思い、依頼のあった為書きを書きお届けした。いろいろ懇談できた。さらに、女子会にお招きいただき歌った。夕方、補選の件で電話をいただいた。春秋は『我々は歴史を通し、異なる声に耳を傾ける大切さを学んできたはずだ。その教訓を枯らしてはなるまい』と。かくありたい。

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