5月30日(金)挑む
『小浜のカキに新ブランド 通年の味覚へ量産化期待』と福井新聞社説。小浜湾で養殖されるカキに2種類の新たなブランドが誕生した。「若狭うららかき」と「若狭こはるかき」は身の大きさ、味わいのほかに成育の速さに特徴があるマガキで、カキの流通量の少ない春、秋にも出荷が可能という。量産化が図れれば、夏場の岩ガキと合わせ年間を通じて小浜でカキが味わえる。小浜市の食の魅力アップにつなげたいと。1930年に養殖が始まった小浜湾のカキは、若狭地域の冬の味覚「若狭かき」として広く知られる。ブランドガキの開発は同市漁業協同組合、市、県立大、養殖業者の4者の共同プロジェクトとして2022年にスタートした。小浜湾のカキ養殖はロープに結び付けたホタテ貝などの殻に種苗を植え付け密集させた状態で育てる「カルチ方式」が主流。新ブランド「うらら」と「こはる」は専用のかごに入れて1個ずつばらばらに育てる「シングルシード方式」を採用。海水の栄養が十分に行き渡るため成育スピードが速い。出荷サイズまで通常は1年半ほど必要だが8カ月で育つという。「こはる」は小浜湾で採取した天然種苗を使って養殖している。「うらら」は、この「こはる」を親ガキに卵を産まない「三倍体」と呼ばれる個体を用いており、ともに“純小浜産”だ。カキの養殖は水温の影響を受けやすい。小浜湾では比較的水深の浅いエリアで育てているため度々、高い水温のため死滅や成育不良に見舞われている。18年には出荷量が3割以下に落ち込み、漁家は痛手を受けた。「うらら」は産卵しない分、栄養をため込むため高水温に強い特性があり、秋ごろの出荷が可能という。12~3月は「若狭カキ」、5~7月は「岩ガキ」が出荷のサイクルとなっている。これに加えて4~6月は「こはる」、9~11月には「うらら」の出荷を見込んでおり、小浜市漁協の担当者は「出荷の空白期間を埋め、ほぼ年間を通じて小浜でカキが味わえるサイクルを構築できれば」と話す。ブランドガキは、昨年と今年、市内などで試験販売を行い、京都の有名料理店からも好評を得た。課題は量産化である。人手不足や高齢化で小浜のカキ養殖業者は17、18軒ほど。新ブランドの養殖については、5軒の協力を得て行っている。ただシングルシードによる養殖は作業負担が大きいという。来季から本格販売を目指すが機械化などによる作業の効率化、養殖業者への支援などが安定供給へのかぎを握る。ここ2〜3年壊滅状態の石巻かきブランドでも幾つもの提言や改善を要望していた。伝統も含め変化に対応することが必須である。改めて見直し協議したい。
さて、昨日石巻市南境に熊の目撃があったが、今度は渡波地区の健康づくりパーク周辺で、信号のところでクマの目撃情報があった。市役所に行くと熊の話。一旦落ち着いたと思ったら、そうではなかった朝、畑から妻の声。せっかく植えた茄子を鹿ではなくハクビシンに食べられたと。今度で2度目、熊よりいいが残念。ホームセンターで鳥獣避けの臭いのするアイテム購入。製品買った方が安上がりという気もしたが、収穫の喜びかなぁ。農林水産は自然と外敵から守りながらが大事。米騒動も自分ごととして取り組むことが必要だと学習したではないかと思いながら挑む。