6月1日(日)現場

 手早くたくさんの情報を得ようというSNSの時代になんなのだが、かつて多くの青年が人生の教師のように思っていた小林秀雄は全集を読めと言った(「読書について」)。全集で活字の奥の「人」を深く理解する。そうすることで、本当の自分も見えてくるという。それしか知らない者はそれをも知らぬ、という訓言と似た意味だろう。知ることと分かることは違うという含意もあるという。まさに日本経済新聞春秋に掲載された。
 さて、暴風雨から一夜明けて、被害調査。お昼過ぎまで半島方面(小網倉・福貴浦・鹿立・狐崎・竹浜・牧浜・小積浜・荻浜.・侍浜・月浦・桃浦・蛤浜・折浜・小竹・佐須浜・祝田)を歩き、枝葉が絨毯の如く敷き詰められた道路や倒木、土砂崩れ、倒木で電線が切れた避難道、冠水などあった。重大な被害は無く、土砂崩れも渡波の業者さんがスピーディーに対応していただいた。
被害調査後、きょうから6月、水無月。鳥居前も冠水状態でしたが、五十鈴神社参拝し安寧を願い神棚に榊を供え天津祝詞奏上。遅めもランチ後、我が家入口の木が倒れそうだと区長さんに教えていただいた私はノコギリ・区長さんはチェーンソーで切っていただいた。知ることと分かることは、本当に違う。しっかりと現場に行き、お話しを聞いてこそ果実となる。夕方は一献。お疲れ様でした。

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