7月6日(日)

 長期目線が重要だと思った。『潤う企業の経営計画、10年先に照準 味の素は中計廃止 という』日本経済新聞のチャートは語る。 中期経営計画(中計)を公表する上場企業が増えている。3カ年計画で最終年度の利益目標を掲げるのが主流だ。だが実際の業績をみると、数年単位の中期よりも10年以上の長期目線で経営に取り組む企業の方が、利益の伸び率が大きいことが分かった。長期スパンの人材教育や投資が企業の成長を促すようだと。
 さて、午前9時に、いしのまき元気いちばで参議院議員選挙カー全国区 和田政宗候補者と会う。4日目、石巻市からスタートとのこと、エールを送った。その後、10時から石巻市民大学「まなび舎」オープンキャンパスが、石巻市かわまち交流センターで開催。講座の実演や体験、ステージ発表を楽しめた。オープニングで刈谷会長から紹介があったが、地域の人材育成と市民主体の学習機会の提供を図るための仕組みとして設置した、市民のための大学。将来の石巻を展望し、市民が主体となった生涯学習によるまちづくりを進めることを目的としている。次世代のリーダー育成や地域人財の発掘、地域課題の解決を目的として平成27年6月に設立された、「いしのまき人財(ひと)・地域(まち)創生会議」により設置された。各コーナーを回り11時過ぎに、こもれびの降る丘遊楽館へ移動。第17回かなん文化まつり・第17回石巻市合同文化祭が同館かなんホール・遊楽館大会議室で開催された。プログラム30番まで歌に踊りと展示物見学し、楽しむことが出来た。ランチは、和渕のしみずでネギ味噌ラーメン。リーズナブルでボリューミーで美味しくいただいた。鈴寛ギャラリー『佐々木巌 展』が開かれている(8月31日まで)。彫刻家佐々木巌さんの作品20点が鉄や木を素材に展示されている。佐々木さんにご解説をいただき、「しつ鯉」ではユーモアたっぷりに仲良い夫婦もしつこいではと(笑)、鉄製の「白鳥」は、最新作の高さ1.5メートルの「鳶職」は、龍や木にまたがって作業する職人の様子を鉄で形制作。圧巻な作品を見て欲しい。午後2時30分に、NPO法人石巻アーカイブの「郷土辞典パネル展」でご案内いただいた『石巻千石船の会』発足30周年記念講演会で石巻グランドホテル。講師は東北学院大学教授の斎藤善之先生で、演題は「石巻における仙台藩御座船の建造-石巻市博物館所蔵・中村家文書から-」。江戸時代に仙台藩の御座船は石巻で建造されていた。石巻造船の祖といわれる中村庄右衛門定春は、今の兵庫県明石の出身で寛永12年(1635)仙台藩に請われて造船技術をもたらすため石巻へ来た。翌、13年伊達政宗に拝謁し、御座船棟梁兼船横目棟梁の役を命じられ、6人扶持切米5両を与えられました。二代目中村庄右衛門勝行の時、仙台藩主御座船「鳳凰丸」「小鷹丸」「孔雀丸」を建造し、以後、代々船横目棟梁を勤め、幕末まで多数の千石船を建造しました。建造場所は、北上川の上中瀬、中瀬といわれる中州であったが、上中瀬は現在は消失しています。中村家の記録は中村家家譜として残っており、15代目当主は東京に在住している。また、初代中村庄右衛門と一緒に明石からきた大工の末裔は明治以後、造船所を経営し漁船などの建造に従事している。仙台藩の御座船建造と御座船棟梁で鳳凰丸、孔雀丸、古御舟などに対して幕府御座船の天地丸ちの比較。塩竈松島図屏風、福岡藩主黒田家に伝来。描かれた御座船の検討、孔雀丸の船頭。仙台藩の御座船建造政策の転換。レジュメと史料集を使い屏風からの考察にこれからの課題など有意義な講演会でした。お疲れ様でした。

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