8月10日(土)歴史的背景

 日本経済新聞社説に、『多党化時代の民主主義立て直しを 戦後80年 未来へつなぐ』が掲載された。終戦から80年を迎える。世界も日本も大きく動き、民主主義や自由貿易といった戦後秩序が揺らいでいる。激動の時代にどう向き合い、未来につないでいけばいいのだろうか。これまでの歴史的背景、さらに「国民主権」に加え「基本的人権の尊重」「平和主義」の3つの基本原則が基盤となった。女性にも参政権が認められ、男女平等の選挙制度も確立し、「55年体制」は保守と革新のイデオロギーを対立軸とし、それぞれの支持団体を通じて有権者が政治参画する仕組みだった。冷戦終結でイデオロギー対立の構図が崩れ、55年体制は崩壊した。価値観が多様になり、団体や組織とのつながりが薄れると、民意を国政に反映する旧来のパイプは目詰まりをきたした。投票率は低下傾向が見て取れ、民主主義の制度疲労がたびたび目立つようになったことに触れ、経済成長が鈍化し、政治の機能は利益分配から負担の分かち合いに比重が移った。負担感を抱いた国民は政党が解決策を示せないでいると政治への不信を抱きやすくなると社会的背景。7月の参院選は民主主義の制度疲労を浮き彫りにした。自民、公明両党が過半数割れし、衆参両院で少数与党になった。野党の協力を得なければ政策を実現できない状況に陥った。既成政党は不信を拭えずに退潮し、代わりに新興野党が躍進したと。単独では政権を担えない政党が乱立する多党化の時代になった。さまざまな価値観を政策に反映できる半面、政策をまとめられず政治が停滞するリスクもある。日本は民主主義を立て直すべき転換点に立っている。既成政党への不満が高まるほどポピュリズムが勢いを増しやすいのは警戒すべき傾向だ。ポピュリズムはアウトサイダーを標榜しながら民衆に依拠し、既成エリートを批判する政治手法だ。SNS活用など、結びに、世界の潮流は民主主義が停滞しがちで権威主義の勢いが強まっている。ポピュリズムの波も押し寄せる。民主主義の危機を脱し、質を高められるか。日本が世界に範を示す存在になってほしいと。
 さて、待望の雨の1日。早々に、本日開催予定の、『サマーフェスタ・イン・かほく』は、雨天の為明日へ順延となったと連絡があったので、SNSで発信。開催内容、時刻等は変更ありません。こがねはマルシェは、「夏空・マルシェ」。タイトルと違い開催初の雨。ワンコイン・ワークショップやカラフルなモザイクタイルで、コースター、フォトフレーム作りなど体験マルシェ。に寄る。先輩から連絡があって待ち合わせし、お会いした。移動して、『三陸沿岸の物語を未来へ紡ぐみんなで語ろう女川の物語』が、女川フューチャーセンターCamassで午後1時から開催。講師は、友人で一押しの小説家・阿部圭いち先生(女川出身・両親が石巻市雄勝町出身)だ。雄勝の商人を主役とした歴史小説「海翔けた龍の記憶」を出版した。その執筆のきっかけとなった宮城県職員時代の話、海や漁村の宝、東日本大震災に伴う各浜の記憶の消失・情報を発信するタイミングの書き始めた理由。物語の概要などものがの力について熱いお話を伺った。夕方は、お通夜へ。

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