8月19日(火)教育力
日本経済新聞社説に『学力低下に危機感を持とう』が掲載。小中学生の学力低下が国の調査で確認された。勉強離れや教育格差の拡大など気がかりな傾向も出ている。確かな学力の保障は社会の安定や持続的な成長の土台になる。国や学校現場は危機感を持って回復に取り組むべきだ。調査は2024年度に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)だ。小学6年生の国語と算数、中学3年生の国語、数学、英語のうち数学以外のスコアが下がった。「ゆとり教育」の見直し後、これだけ顕著な学力低下が見られたのは初めてだろう。文部科学省は新型コロナウイルス禍による授業の制約が一因とみているが、それだけではないはずだ。結果を精緻に分析し課題や改善点を洗い出してもらいたい。見逃せないのは学習意欲の低下だ。小6、中3とも学校外の勉強時間が減り、スマートフォンやゲームに使う時間が増えている。中3では平日の勉強時間が1時間未満という生徒が40%に上り、21年度の前回調査から9ポイント増えたという。背景の一つに、少子化で受験競争が緩和するなかで、現在の教育が学習意欲を十分に引き出せていないことがあろう。放課後も含め子どもが自発的に学ぶ力と意欲を育むことが大切だ。同省が進めている学習指導要領の改訂作業の中でも重点的に議論してほしい。デジタル機器を遊びではなく学習に使うことも従来以上に教えていかなくてはならない。家庭でもスマホやゲームとの節度ある接し方を子どもと一緒に考えたいと。由々しき問題だ。親世代も読解力がない方々が多く学び直しなど提言されている。学ぶ意欲のある方々との乖離がますます大きくなっている。
さて、連日の暑さの中で、雑草だけが増えていく。涼しいうちにと行ったが、汗だくで進まず、ギブアップ。和み塾の打ち合わせほか、郷土史から日本の話題へ。戦後80年、我が国の良い部分と学習意欲や思いやりなど教育力の低下へと。しっかりと歴史とご両親はじめルーツの大切さへと改めて感じる。大事なことで不変なものは大切にしていきたい。そして、感謝する、ありがとうご財増す。夕方、自宅に戻ると東北電力からのプレス発表のお知らせ。女川原発2号機では、ことし5月から6月にかけて原子炉格納容器内に設置された、水素の濃度を測る4つの機器のうち2つで異常に高い数値を示す不具合が見つかっていた。核燃料が溶け落ちるような重大な事故が起きた場合、格納容器内の水素濃度が上昇する可能性はありますが、ほかの2つは数値に異常がなく、正常に機能しているため、その後も運転を続けていた。当初は来年1月から始まる定期検査で機器を交換する予定だったが、東北電力は本日、仙台市の本店で会見を開き、今後の安全運転に向けて前倒しして交換するために原子炉を一時停止すると明らかにした。21日ごろに原子炉を停止して交換作業を終えたうえで再び起動するとしていて、停止から再起動までは10日間程度を見込んでいるという。また、不具合の原因はわかっていないということで、今後、取り外した機器を詳しく調べることにしている。しっかりと早期に原因究明を図るとともに、引き続き安全確保を最優先にして欲しい。