8月25日(月)熊

 日本経済新聞春秋に、「熊」は冬の季語である。「羆(ひぐま)」も「月輪熊(つきのわぐま)」もしかり。ともに森の奥深くで冬眠しているはずなのになぜ、という疑問がわく。はっきりしないが、日本人の営みと深くかかわっているとも言われる。古来、巣にこもったクマを狙う「穴狩り」と呼ばれる狩猟法がある。「熊撃てばさながら大樹倒れけり」(松根東洋城)。この動物をもっとも身近に感じる季節だったのか。貴重な栄養源だったからかもしれない。手元の歳時記をめくると、春には「熊穴を出づ」秋は木の上で餌をあさった痕跡を指す「熊の架」などがあるが夏の巷には登場しない。人の距離がうかがえるようでもあると。まさに当市も北上地区、河北地区で連日の目撃情報があったが、今度は、昨日(8月24日)、石巻市南光町2丁目付近でクマの目撃情報が出て、本日は石巻市南光町1丁目付近で子グマ2頭の目撃情報が出た。今年4月〜7月の熊による人身被害は55人で8月に入ってからも死者が出ている。いったい何が起きているのか。
 さて、議会事務局から会派室で準備して、令和七年度石巻市牡鹿郡神社総代連合会総会が午前10時に石巻市水産総合振興センターで開催され出席した。開会(神宮遥拝・国歌斉唱(2回)・敬神生活の綱領唱和・総代連合会水野隆雄会長挨拶・永年勤続功労総代表彰で4名表彰され、宮城県神社庁廳長代理高橋鉄夫副廳長祝辞・祝電披露、来賓紹介。続いて、協議事項へ、表彰いただいたので来賓と一緒に退席。午前11時からは、石巻市議会委員会室で産業部と建設部から会派説明を受けた。産業部は、石巻市労働会館の用途廃止について、産業部は、下水道使用料の改定(案)について。質疑も多く予定時間をオーバーした。最後に、情報共有として有事利用4空港・港追加として仙台塩釜港について(7/9)。終えてランチをいただき懇談。午後からは会派室で懇談した後に、市民からご指摘いただいた件で市役所の担当課へ。筋を通しブレない方針に期待したい。春秋にも、熊も昔から予期しない不幸な接近は、あったはずだが、それにしても昨今は異常であると。生息エリアだけでなく、人間の生活圏に悠然と出没し、脅かしている。異常な状態をあらわしているようだ。

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