9月18日(木)一般質問登壇

 先週の木曜日11日は、東日本大震災から14年6ヵ月の月命日でした。欠かさず石巻市震災遺構大川小学校にお参りに行き、1冊の本に出会いました。『クライシスマネジメントの本質: 本質行動学による3.11 大川小学校事故の研究』です。著者は本質行動学アカデメイアの代表取締役を務める西條 剛央さん。2011年の東日本大震災に際して、構造構成主義(本質行動学)をもとに3000人のボランティアにより運営される50のプロジェクトからなる日本最大級の「総合支援ボランティア組織」に育てあげた人であります。このクライシスマネジメントとは、人あるいは組織が危機的な事態に直面したとき、どのような対応をするのかを管理することです。クライシスとは「危機」のことであり、マネジメントは「管理」することであるため、危機管理とも呼ばれています。しっかりとクライシスマネジメントを行いたいと思います。
 (1)7月30日午前8時25分頃、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする大地震の影響で、地震発生から約12分後の午前8時37分「津波注意報」を発表、その後、午前9時40分、『津波警報』に切り替えられました。石巻港では、午前11時51分に50Cm、午後2時23分に70Cmの津波を観測し、鮎川でも午後1時55分に40Cmを記録し、太平洋沿岸の広い範囲に津波が到達しました。多くの市民が高台や避難所に避難、養殖施設等の被害は発生しましたが、幸い人命に係る被害はありませんでした。しかし、多くの課題や問題が露呈しました。毎度指摘される避難道の渋滞、車での避難は猛暑の炎天下の中で徒歩では困難なことや防潮堤などで閉じ込められた実例など市長は、どのように総括し改善等を図っていくのか、市長の所見を伺います。
 (2)クマ出没による危機管理ですが、8月に入り5月以来、市内各地でクマの目撃情報が相次ぎ、市民生活で不安が蔓延しています。河北地区や北上地区に現れたと思うと、渡波や鹿妻地区など神出鬼没な行動で、果たしてクマは1頭ではなく何頭かいるのでは?の声や北海道をはじめ宮城県内では富谷市など全国で人命に係る事案が発生している中で、パトロール強化と注意喚起だけだは不安は払拭できず、対応策を示すべきであると思いますが、市長の所見を伺います。
 (3)財政の危機管理についてでありますが、経常収支比率は、3年ぶりに100%を切ったものの99.8%と依然厳しい状況となっています。また、財政調整基金も令和7年度から令和9年度までの3年間で52億円の減少見通しとなっています。さらに、少子高齢化や人口減少によって厳しさを増すことを踏まえ、既存事業の見直しや職員の意識改革を徹底し、歳入に見合った歳出規模を目指さなければなりません。これまで何度も議論しているように、事業の廃止や縮小も含めた歳出抑制、行政コストに対する意識改革を進め、行財政改革の加速化を図る必要がありますが、市長の所見を伺います。また、石巻市の経済面では厳しさが増し、大きな変革期に差し掛かっています。新たな課題取組と持続可能な成長戦略に施策の有効性を検証し、地域経済の持続的発展への市長の所見を伺います。
 この3点について再質で質しました。

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