10月10日(金)用

 「無用の用」。中国の思想家荘子の教えで、役に立たないものの中に価値があるという意味だ。ノーベル化学賞に決まった北川進さんは学生時代に湯川秀樹博士の著書で知り、研究生活の支えにしてきたそうだ。一昨日、快挙が伝えられた後の記者会見でも挙げていた。授賞理由の金属有機構造体(MOF)。金属と有機分子を組み合わせて狙った物質を自在にとじ込める、などと聞いても門外漢にはピンとこない。だが、照らす地平の広大さに「用」の重みを実感すると日本経済新聞春秋。さらに「運・鈍・根」の大切さを学生たちに繰り返しているそうだ。全てに言えることではないか。
 さて、午前8時頃、石巻港ひばり野中央ふ頭に客船シーボーン・クエストが寄港。シーボーン・クエストは、乗客定員458人。全長:198.19メートル、全幅:25.6メートルで総トン数が32,000トンのバハマ船籍。午前8時頃入港に齋藤石巻市長はじめ伊達武将隊の熱烈歓迎。9時30分からセレモニー。4つのコースなどで各地へ。移動して、「みっちゃんち法人設立10周年記念 視線導入作品展」が、旧観慶丸商店で本日10時30分より開催、明日まで。EyeMotセンサリー(島根大学)を利用して製作した作品で、パソコンに設置された視線検出入力装置が作者の視線を認識し、目の動きに合わせて画面上のカーソルを動かしていく。作品の制作は今年4月から始まり、それぞれの可能性を引き出してくれる。出来た作品に同じものはない。チャレンジさせていただいたが、結構難しい。展示してある7人の作品は、素晴らしいほか、日頃の活動風景が写真展示してある。ポチ袋を購入、感性の高さに感動。立町を歩き、客船シーボーン・クエストが4つのコースのうちいしのまき元気いちば脇で石巻観光ボランティア・通訳のいる受付で、しばらくみていた。幾つか課題を改善してポートセールスでインセンティブになれるように提案したい。本日寄港している客船シーボーン・クエストの出港時間が午後5時30分に変更になった。また、是非、お出かけいただきたい。その後、『あなたに笑顔を! JADE アート(絵画)作品展」がギャラリーカフェ・ヌーンで開催されている、26日まで。JADEアートとは、フィリピン出身で石巻市内在住のカテリアル・ジェーデェー・アントニイ・アルメダさんで、石巻市で看護師の仕事や育児を両立しながら絵画の制作に励んだと。作品は水彩画や油彩画、オイルパステルなどで石巻市内の施設や風景など色と図形で表現し、素晴らしい。夕方、自宅に戻ると、公明党の斉藤鉄夫代表が自民党の高市早苗総裁に連立政権から離脱する方針を伝えたと。自公両党の連立は1999年10月に始まり野党時代をはさんで26年間続いてきた。大きな転換で、新たなスタートだ。

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