11月21日(金)歴史に学ぶ
大分・佐賀関の惨状(1人亡くなり延焼は170棟を超える)に言葉を失う。今朝の日本経済新聞 春秋に、「文化をもって誇る国家の恥辱であろうと思われる」。寺田寅彦がこう嘆いたのは1934年のことだ。この年の3月21日、函館市で大火があった。死者は2千人を超え、1万棟以上が焼けた。強風により民家の屋根が飛び、囲炉裏の火が周囲に燃え広がったとされる。自然災害への警鐘を鳴らし続けた物理学者だが、人為による災禍には抗(あらが)う術があるはずだと言いたかったのだろう。江戸時代ならいざ知らず、「昭和九年の大日本の都市に起こったということが実にいっそう珍しいことなのである」と断じた後で、火災を科学的に研究する必要性を説いている(「函館の大火について」)。大分・佐賀関、9年前の新潟県糸魚川市を上回ると。寺田は、「きのうあった事はきょうあり、きょうあった事はまたあすもありうる」さらに気を引き締めねばならない。さらに、同紙文化面には、そういった歴史的事象や和み塾を開催して参考になるが、「柳田國男 進む再評価-生誕150年 エコロジー・コモンズ論」が掲載。日本民俗学の祖とされる柳田国男(1875〜1962年)が生誕150年を迎えた。関連する書籍刊行やシンポジウム開催で再評価が進む。エコロジー(生態学)、コモンズ(入会地)など今日的なテーマを考える上でも注目されている。「先祖」は未来の子孫の幸福につながるような「計画」を積み重ねる存在で、その舞台が世代を超えて維持される「家」だった。中核には「先祖」を神としてまつる考え方があったが、明治以来の国家指導層は国民への「同情」を欠いた人為的介入で、そうした古風な信仰を破壊したと。意義深い。
さて、イオンモール石巻に寄ると『現代に恐竜復活⁉️』のコーナーがあった。「ジュラシック・ワールド/復活の大地 POP UP STORE -by VILLAGE VANGUARD- 」が開催されていた。先日、牧の崎のジュラ紀の褶曲について問い合わせがあったので、何やら繋がった。ジュラ紀の褶曲とは、約2億800万年から1億4400万年前のジュラ紀の時代に、地殻変動によって地層が波のように曲げられた構造で漁協時代に船から地層を見て感動したことを思い出す。そのジュラ紀といえば、ジュラ紀は三畳紀末期から出現した鳥類の生息数が増え、生息域を広げていった時代でもあり、アエトサウルス類、フィトサウルス類、ラウイスクス類などに属する多くの恐竜が絶滅するなど、恐竜にとってのジュラ行は大きな試練が訪れた時代で、映画に続く。ギリギリお墓参り等を行いランチは妻と明日が良い夫婦の日(11/22)の前祝いで待ち合わせ一緒にいただいた。その後、令和7年石巻地方広域水道企業団議会第3回定例会に係る議会運営委員会が午後1時30分から開催された。会期は、11月26日(水)1日間、企業長上程2件(石巻地方広域水道企業団給水条例の一部を改正する条例、宮城県市町村職員退職手当組合規約の変更)の説明を受け、閉会。夜は、お通夜へ。