11月30日(日)故郷

 この冬一番の冷え、海は薄っすらと気嵐。阿衡院祖尹政康禅居士(亡き父)の命日でお墓参り、合掌。世界で一番古い国は?紀元前660年に建国され、2685年の歴史を持つ国の日本だ。『春秋(11月30日)』日本経済新聞。世界で一番古い国は? 先日、何となくグーグルの検索窓に打ち込んでみた。最近の同社の検索はまず人工知能(AI)がまとめた答案を表示する。このときの答えは、おおよそこうだった。「日本です。紀元前660年に建国され、約2700年の歴史を持つ国です」。ヤマト政権の始まりを4世紀ごろとする教科書とはだいぶ距離がある。今の中高校生らはこの明治政府が定めた歴史で宿題をこなし、常識を育むのだろうか。無料の普及版AIはネットで集めた情報をもとに多数の見方を示すらしいと。
 さて、JA河南地区農産物直売所「やさいっ娘」前広場で午前9時から、「河南JAふれあいまつり」が開催。セレモニーの後に広渕小学生の地場産ひとめぼれやササニシキのおにぎり、豚汁などを振る舞れた。直売所でからし巻を購入し抽選会で4等。ほやドルの萌江ちゃんと写真撮影や恒例の車輌が並んでいた。お笑いコンビ「ニードル」が登場。移動して、三愛オート商会でプカマルシェで、ぷりちゃんの足湯、ハンドケア、もみほぐし&ヘッド、エンジェルカードリーディング、ドラゴンアード、ヒーリングセッション&観音力カードのみなさんとランチ爆笑懇談。午後1時近くに石巻専修大学へ。『川村孫兵衛生誕450周年記念・石巻市新市施行20周年記念シンポジウム 地域創生の先駆者 川村孫兵衛と石巻の発展』が、午後1時30分から石巻専修大学で開催、5301教室ほぼ満員状態。基調報告を宮城県慶長施設船ミュージアム館長 平川新氏「伊達政宗の国づくりと石巻」、講演1石巻市博物館学芸員 泉田邦彦氏による「石巻の戦国時代〜葛西領の浜と船〜」、講演2東北大学准教授 海老名裕一氏「川村孫兵衛と石巻」、講演3東北学院大学教授 齋藤善之氏「石巻の川と海をつなぐ」が行われた。シンポジウム冒頭挨拶では、主催・共催団体から、治水事業を通じて地域の発展に貢献した川村孫兵衛の偉業と、その謙虚さ、現場主義、責任感といった現代にも通じる人柄が紹介された。続く基調報告では、伊達政宗の国づくりにおける石巻の位置づけが解説された。政宗は、豊臣秀吉の命により本拠を岩出山に移された後、1591年に初めて石巻を領有した。その後、仙台へ本拠を移す際、石巻は防御性に優れるものの、交通の便や築城の困難さから候補地から外れた経緯が示された。しかし、政宗は上方での生活を通じて南蛮文化や貿易に関心を深め、海へのアクセスを重視するようになる。仙台移転後、将来の首都・江戸の食糧需要を見越し、米の増産とそれを支える水運網の整備を大規模に進めた。この戦略において、石巻は国内向けの米の集散港であると同時に、慶長遣欧使節の派遣拠点として海外貿易の窓口ともなり、仙台藩の経済を支える基軸として発展した。戦国時代末期から江戸時代初期にかけての葛西氏と伊達氏の支配構造の変遷、特に石巻周辺地域(牡鹿郡・桃生郡)における統治の実態を解説するもので大変面白かった。政宗の基調報告から3つのリレー講演。齋藤善之先生の著書「仙台町人随筆・寺社参詣記」を購入。

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