12月13日(土)多様化

 日本経済新聞データで読む地域再生に『育児支援 産前・産後手厚く 女性首長、経験生かす』。自治体の子育て支援競争で女性首長が存在感を増している。妊産婦や共働き夫婦に寄り添った施策が手厚い。日本経済新聞社などが主要都市の取り組みを調査・採点したところ、2025年は東京都品川区が初めてトップとなった。区長の肝煎りで最新技術を使った産前産後ケアや小学生への朝食無償提供を打ち出し、評価を高めた。日経BPの情報サイト「日経xwoman(クロスウーマン)」と共同で9〜10月、東京23区や県庁所在地など180都市を調査し、159市区から回答を得た。認可保育所の入りやすさや学童保育への取り組みなど43項目を採点し、11回目となる「共働き子育てしやすい街ランキングを作成したと。1位は東京都品川区、2位は千葉県松戸市・東京都福生市と続く。東北でも子育てしやすい街を掲げ、共働き世帯から支持される自治体がある。東北内の1位は福島県郡山市、2位宮城県仙台市、3位福島県福島市だ。いずれ政策として、子育てのメニュー充実が欠かせない。また、同紙MESSAGE-戦後80年 働き方と家族に『働き方 家族の形は変わる』に戦後80年過ぎた今もなお、私たちは男女が対等な立場で活躍する社会の姿を見定められずに入ると。一人ひとりが思い描く家族の形も多様化し、少子化はこの50年間で大きく進んだ。若者が望む「共働き・共育て」の実現には、全員参加で支え合う関係作りが欠かせないと。
 さて、第30回石巻写友会・第21回キヤノンフォトクラブ石巻 写真展が、マルホンまきあーとテラス市民ギャラリーで開催されている(14日まで)。石巻(広域)を撮ると自由作品のテーマで会員14人が撮影した計69点の力作が展示されている。燃え盛る一瞬や花びらに住人では、緑のカメムシがいる作品や縄文へのタイムスリップを感じるものなど楽しい。午後1時から【石巻から「不登校」という言葉をなくすための『不登校』シンポジウム】が、石巻市ささえあいセンター ささえあいホールで開催された。認定NPO法人子ども無限カンパニーの田中雅子代表理事が挨拶と不登校について、文科省の最新データを基に不登校児童生徒数の増加傾向や地域別の状況を説明。教育機会確保法や長野県の「信州型フリースクール認証制度」といった支援策を紹介し、学校以外の多様な学びの選択肢を社会全体で創出する必要性を紹介した。ファシリテーターの紺野由美さんの進行のもと、不登校を経験した子どもの保護者2名から事例を聞く。全体を通して、不登校を個人の問題とせず、子ども一人ひとりの意思と権利を尊重し、その子に合った学びの場を社会が提供していくことの重要性が改めて必要で、義務教育としての学校ではなく児童生徒の権利としての学校、多様化について改めて考える機会となった。朝の日本経済新聞のように「不登校」を無くすには、多様化を見据え全員参加で支え合う関係作りが必要だと強く思った。

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