11月11日(木)マイケル・サンデル

 「これからの「正義」の話をしよう」マイケル・サンデルに興味を持ち、ハーバード白熱教室NHK教育テレビで12回にわたって放送したDVDが近日中に発売になるようだ。その前段として講義録上下が出た。ジャスティス(正義)について、今まで以上に考えることが多い。『道徳に関与する政治は、回避する政治よりも希望に満ちた理想であるだけではない。公正な社会実現をより確実にする基盤でもあるのだ』である。尖閣島沖の中国漁船の映像は神戸海上保安部の保安官が自分が流出させたと上司の申し出て捜査当局が国家公務委員法違反の疑いで取り調べをしている。情報管理の問題や国民主権としての情報所有者など多くの問題を抱えている。単に国家公務員守秘義務違反と捉えるのか。それとも当初、国民に公表する予定であったのを官邸サイドで中止にしたという報道もあったので、明快な一戦を引くのは大きな課題だ。体を張り守ってきた現場での海保の行動と政治権力の決着での一連の動きに国民の反応も賛否分かれる。何が正義なのだろうか。前原前国土交通相が八ツ場ダムを「中止の方向性を堅持しながら検証」から馬淵国土交通相が中止の方向性に触れず「検証を円滑に進めたい」と発言し同じ政権での大臣交代での発言で正義がどこにあるのだろうか。
 さて、狐崎事務所は東浜小学校でのカキを使ったコラボスクールでの話題や生産性、相談事業でいっぱいだ。リーマンショックが引き金となった世界経済の危機は何とか乗り切ったものの景気回復の足取りが重い米国と韓国がFTAを結ぶ協議がスタート。わが国でも全農や全漁連が反対表明をしているTPP問題などがあるが、前原大臣は第1次産業のGDPが低いのでという発言があった。ジェレミー・ベンサムの最大多数の最大幸福でいうと正義か。後でということより、今後の1次産業をどうすのか方針をしっかり示すべきだ。優勝劣敗は理解できるが政治の力は弱者を救済することも一つの命題ではないか。
 夜は、石巻文化センターで「狙った恋の落とし方」上映会を鑑賞。「愛こそが政界で最も公平なゲームであり、最も残酷なゲームである」がインパクトがあった。

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